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西五反田に居酒屋「酒肴あおもん」 アジフライは「半熟」「完熟」の2種類

店主の渡辺慎一郎さん

店主の渡辺慎一郎さん

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 居酒屋「酒肴(しゅこう)あおもん」(品川区西五反田2、TEL 03-6417-0636)が大崎郵便局近くにオープンして2カ月がたった。

「アジフライ(半熟)」

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 居酒屋「生粋 IKI-IKI」跡を改装して利用する。店内は落ち着いた雰囲気を演出するため、シックな色合いで統一。カウンター席には魚のうろこをイメージしたタイルを貼った。天井を高くし、地下ながら開放感を感じられるようにしたという。店舗面積は15坪。座席はテーブル=15席、カウンター=6席。

 店主の渡辺慎一郎さんは、さまざまな飲食店で勤務し、10年以上の料理人歴を持つ。出店の経緯について、渡辺さんは「コロナ禍で、雇われている側も常に安定しているわけではないと気付き、真の安定を目指して独立を決意した。他店と差別化するため、特に青魚をメインに選んだ」と話す。「土地勘のある恵比寿や中目黒で物件を探していたが、見つからなかったので五反田まで広げた。良いお店や品のあるお客さんが多く、落ち着きがあってかっこいい街だと感じた」とも。

 一般的な料理ながら、ここでしか食べられないものを提供する店として、「これがいい。これでいい。があるお店」をコンセプトに掲げる。店名はメインで扱う魚の「青物」を指すと同時に、弟子が師よりも優れていることの例えとして使われる故事成語「青は藍より出でて藍より青し」の「あお」に由来。「自分自身がいずれ、いつかこの店から独立した従業員に越えられる存在になりたい」という思いを込め、店で使う皿には「Blue than indigo」の英字を入れている。

 看板メニューのアジフライ(2枚=1,280円)は、長崎県松浦市産の生食用アジを使い、一般的なアジフライと比べて半分以下の量の衣で揚げることで、軽い食感に仕上げる。短い時間で揚げたレアカツの「半熟」と「完熟」の2種類を用意する。宮崎県のブランド魚「ひむか本サバ」を使った「炙(あぶ)り鯖寿司(さばずし)(2貫)」や「鮮魚カマ青唐(あおとう)醤油(しょうゆ)焼き」(以上980円)、青魚のさつま揚げ「青物ボール(6個)」、「ふつうのコロッケ」(以上780円)、「鰹(かつお)の酒盗(しゅとう)」(580円)なども提供する。

 ドリンクメニューは、「アサヒ生ビール」、グラスワイン(以上660円)、「ウーロン茶」(440円)など。アジフライに合うお酒として、日本酒を炭酸水で割った「吟醸ハイボール」 を用意する。チャージ料金は500円。客単価は5,500円。

 「名物のアジフライは1カ月の試行錯誤の末に、重さを感じないフワフワな揚げ物を完成させた。半熟が人気だが、個人的には余計な水分が完全に飛んだ完熟がお薦め」と渡辺さん。「地下にあり視認性の悪い物件だからこそ、実力が試されると思う。今までの経験を生かして、長く営業できる人気店に育てていきたい」と意気込む。

 営業時間は17時30分~23時30分。日曜定休。

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