「LIGA.i(リーガアイ)ブラインドサッカートップリーグ2023」が7月22日、品川区立総合体育館(品川区東五反田2)で開幕する。主催は日本ブラインドサッカー協会(新宿区)。
2022年に品川区立総合体育館で行われたLIGA.i第2節の様子(写真提供=鰐部春雄/日本ブラインドサッカー協会)
ブラインドサッカーは、キーパー1人とアイマスクを装着したフィールドプレーヤー4人を1チームとする視覚障がい者スポーツ。フットサルコートと同じ広さで、ボールが外に出ないよう約1メートルの高さのフェンスで囲われたピッチを使う。監督と「ガイド」と呼ばれるスタッフがフェンスの外や相手ゴールの裏から声で指示を送り、選手は音を頼りに得点を目指す。試合時間は前半・後半15分ずつ。
LIGA.iは、これまで全国4ブロックで運営されてきた地域リーグに対し、競技レベルや興行性の向上を図る大会として2022年に新設された。全国に31あるブラインドサッカーチームのうち、現在4チームが参加。「パペレシアル品川」を含む3チームが日本選手権での優勝経験を持つなど、強豪がそろっている。今回行われる2試合は、計3節あるリーグ戦の初戦。
日本ブラインドサッカー協会大会運営グループマネジャーの宮島大輔さんは、「ブラインドサッカーの競技人口は約700人。参加制限のない地域リーグでは、競技を始めたばかりの選手と日本代表選手が対戦することもあり、モチベーションや実力の違いなどによってチームごとの目的にずれが生じていた。そのため、LIGA.iでは大会成績やチームの運営体制などに条件を設け、エントリーを受け付けることにした。障がい者スポーツに参加制限を設けることには反発の意見もあったが、選手の強化やチーム・協会の組織力向上を目標に、チャレンジのつもりで決断した」と話す。
今節で特別共催として関わる品川区は2014(平成26)年以降、日本ブラインドサッカー協会と共に大会運営や小中学生向けの体験授業などを行ってきた。2016(平成28)年には、「ブラインドサッカーを中心とした障がい者スポーツの振興や障害者理解を促進するため」として、同協会とパートナーシップ協定を締結している。
今回の試合会場では、アイマスクを装着してブラインドサッカーのボールを蹴る体験ブースや、品川区ブラインドサッカー応援キャラクターの「やたたま」が登場するイベントなどを企画。来場者には、ルールの説明や試合の見どころ、選手の紹介などをまとめたリーフレットを配布する。宮島さんは「プレーのすごさは見なければ分からないし、一度見れば分かると思う。外は暑い時期だけど、体育館内は快適に観戦できるので、足を運んでもらえれば」とほほ笑む。
チケット料金は、大人=1,000円~(品川区民は500円~)、高校生以下=500円~(同100円~)。購入はウェブサイトで受け付ける。
第1試合「埼玉T.Wings(ティーウイングス)」対「buen cambio yokohama(ブエンカンビオ横浜)」は13時30分試合開始、第2試合「パペレシアル品川」対「free bird mejirodai(フリーバード目白台)」は16時10分試合開始。