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東大井に和食店「お料理 乃いろ」 伊賀焼の土鍋で炊き込みご飯を提供

店主の中村圭一郎さん(右)、同店スタッフ

店主の中村圭一郎さん(右)、同店スタッフ

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 日本料理店「お料理 乃いろ」(品川区東大井6、TEL 03-6680-1610)が大井町駅近くにオープンして2カ月がたった。

「お料理 乃いろ」店内

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 バー「そっぽ」跡を全面改装し、内装は色を使い過ぎず統一感を持たせて落ち着ける空間に仕上げた。店名の由来は「~の色」で、食材や四季の色彩を最大限に引き出す料理を作りたいという思いを込める。店舗面積は約10坪。席数はカウンター=9席、テーブル=2卓8席。

 店主の中村圭一郎さんは、自分の目が行き届きやすい小さな店を開くことを目標に、20歳から複数の和食店や懐石料理店で修業。「和食や ちそう」(目黒区)では開店時から料理長を務め、41歳で独立開業にこぎ着けた。

 大井町エリアでの出店について、中村さんは「自由が丘から大井町線で1本なので、前職の常連さんにも来ていただきやすい。駅周辺には手頃な価格の飲食店が多く、同じ価格帯の競合店は少ないと考えた」と話す。

 料理は、コースと土鍋炊き込みご飯をメインに構成する。土鍋は伊賀焼作家の稲葉直人さんの作品を使う。「見つけた瞬間に一目ぼれして、柄を指定して注文している」と中村さん。

 コースは、「穂」(7品=7,150円)、「乃いろ」(9品=9,350円)、「奥」(9品=1万2,100円)の3種類。「先附(さきづけ)」「椀物(わんもの)」「お造り」「佳肴(かこう)八寸」「焼物」「お凌(しの)ぎ」「揚物」「土鍋炊き込みご飯」「甘味」の中から7品~9品を提供する。このほか、つまみ5品の「佳酒佳肴」(5,390円)も。料理の内容は月によって変わる。

 一品料理は、「松茸(まつたけ)と鱧(はも)」(2,640円)、「鮎(あゆ)と木ノ子(きのこ)」「煮穴子と里芋」(以上2,090円)など土鍋で炊いた月替わりの炊き込みご飯や、「だだ茶豆」(990円)、「かます丹波焼き」(1,628円)、塩辛の「酒盗」(880円)、「帆立(ほたて)のステーキ」(1,738円)などを用意する。

 日本酒は「大七」(825円~)、「真野鶴」(1,155円~)、「山丹正宗」(1,320円~)など、常時20種類以上をそろえる。ビールは「アサヒスーパードライ」(小生=605円、生=770円)、ウイスキーは「白州」「山崎」(以上1,100円)、焼酎は「伊佐美」「一粒の麦」(以上814円)、ノンアルコールドリンクは「アサヒドライゼロ」「レモンスカッシュ」(以上770円)、ジンジャーエール(715円)、ウーロン茶(682円)などを用意する。

 「秋冬にはマツタケやフグのコース料理を提供したい。山口県出身のスタッフがいるので、山口の酒を充実させていく予定」と中村さん。「経験上、ご飯を一番おいしく食べられる方法が土鍋料理だった。米は精米や炊くタイミングによって味が変わってしまう。炊きたてのうちに食べてもらうことを大事にしたい」とほほ笑む。

 営業時間は17時~23時。水曜定休。

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