ワインダイニング「HONSEN(ホンセン)」(品川区北品川1、TEL 050-1808-5677)が北品川駅近くにオープンして1カ月がたった。運営は福原コーポレーション(中央区)。
エビフライ専門店「Ab・de・F(エビデフ)」跡を全面改装した同店。店舗面積は25坪。座席は、カウンター=9席、テーブル席=6席、個室=10席。白と緑を基調に店のコンセプトである「自然」を意識したという。
同社ガストロノミーエグゼクティブオフィサーの鈴木真さんは「古くから海と山の幸に恵まれ、多彩な食文化を育んできた品川で『これからの品川』をコンセプトに、地域の豊かな食材を中心とした食事とワインを楽しめる店をオープンさせた」と話す。
店名の「HONSEN」は品川の音読みに由来する。同店には日本食や西洋料理などジャンルの異なる3人のシェフがいることから、3つの「口」が組み合わさった「品」の漢字を店名の要素に組み込んだ。店のロゴマークは、「品川」の文字をアレンジしている。
シェフの古田島(こたじま)駿人さんは、18歳から日本料理店「新ばし 金田中(かねたなか)」(中央区)で修業し、27歳で会員制ステーキハウス「1864(イチハチロクヨン)」(同)に入社。同じくシェフの田村玲介さんは「ホテルニューオータニ」(千代田区)に21年間勤務し西洋料理を担当、鯨岡大悟さんはモダン和食料理店で4年間修業を積んだ。
コース料理(8,800円)では、品川のカブやネギなど地域の食材を使い、洋と和の技法を取り入れた6品を提供。内容は月替わりで、旬の食材を使った魚料理や肉料理、「〆(しめ)のブイヤベースライス」などを用意する。内容はシェフの3人が相談して決めるといい、鈴木さんは「互いに刺激し合うことで、独創性あふれる料理が生まれた」と話す。
コース料理を注文した人に限りアラカルトメニューも提供。「牛すじの赤ワイン煮」(1,400円)や「鴨だしうどん」(1,500円)、「鮑(アワビ)のソテー」(2,750円)などを用意する。
ワインは全て、ソムリエの本田優望さんが選ぶ。一般的なワインからナチュールワインや高価格帯のワインなど50種類をバランス良くそろえたという。ラインアップは、グラスワイン(1,320円~)やボトル(6,600円~)、ペアリング(4種=4,950円、5種=8,800円)など。ワインにはつまみとして小麦粉ベースの生地を揚げたチップスを添える。自家製チーズソースと品川のりのつくだ煮を合わせたディップソースを付けて食べてもらう。
生ビール(900円)、梅酒(800円)、ウーロン茶、コーラ(以上660円)なども用意する。
古田島さんは「地域の人に愛される店を目指している。おいしいのは当たり前で、楽しい時間を過ごせる店づくりをしていきたい」と笑顔を見せる。
営業時間は17時~23時(土曜のみ12時~15時も)。日曜・月曜定休。