エリアの実証実験イベント「品川スタイル研究所2023」が10月23日~29日、品川港南エリアで開催される。主催は品川シーズンテラスエリアマネジメント事務局。
「港南ピクニック部」の活動の様子(写真提供=品川シーズンテラスエリアマネジメント事務局)
同イベントは、品川港南で働く・暮らす人々が、同エリアの課題や公共空間の活用方法を考えるプラットホーム「品川スタイル研究所」のプロジェクトの一環。数回にわたる公開企画会議の開催など、準備を重ねてきたという。
同事務局の五月女(そうとめ)郁弥さんは「品川はオフィスビルが立ち並び、働きに行くだけの場所という印象を持たれがち。そのイメージを変えたいと、今回のイベントを含め、エリアマネジメントの活動を行ってきた。品川の多様な側面を知ってもらえる1週間になれば」と話す。
会場は品川シーズンテラス(港区港南1)、品川港南1・2丁目のオフィス、路上、運河など。地域の企業や団体、クリエーターが参画する「まちの部活動」が、ワークショップや催しなどを行う。部活動は、「いす-1グランプリ部」「neighborGood部」「写真部」「港南ピクニック部」「プレイスメイキング部」「調査部」の6つ。
品川港南にオフィス「The Campus」を構えるコクヨ(大阪市)は、同社に所属するチーム「コクヨいす1レーシング」がいす-1グランプリ部を結成。同グランプリは事務いすを使って2 時間でコースを何周走れるかを競う耐久レースで、10月29日はこの短縮版として30メートルを走る「キッズ向けISU-1グランプリ体験会」を開催する。
港南ピクニック部は10月26日12時~13時、品川シーズンテラスイベント広場でランチ会を開く。屋外の芝生の上でランチを取ることで、気軽な異業種交流を図るという。
このほか、neighborGood部は街づくりの意見を募るワークショップを、写真部は撮影会と写真展を、プレイスメイキング部はエリア内に心地いい場所を作るイベントを、調査部は品川駅前で人々の行動を観察するモニタリング調査を展開する。
丹青社(港南1)、イノラボ(港南2)、デンソー(愛知県)は、港南の研究開発拠点を特別公開する「オープンラボ」を企画する。ダンスの動きをその場で3Dキャプチャーする公開実証実験、プロジェクトの説明会・オフィスラボの見学会などを行う。品川シーズンテラスのイベント会場では10月29日午後、エレクトロミュージックのダンスバトル「BANEURIDER」を開く。
五月女さんは「品川ハロウィンのイベントと同時開催のようなスケジュールになった。品川のオフィスビルに仮装した子どもや事務いすで駆け抜ける子どもがいて、大人もそれぞれの催しに参加して楽しんでいるような光景が広がれば」と話す。
各イベントの開催日時は「品川スタイル研究所」公式サイトで公開する。一部イベントへの参加申し込みは、同サイトの参加フォームやPeatixで受け付ける。