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きゅりあんで「吉緑 つる子二人会」 主人公入れ替えた落語「紺屋高尾」演じる

林家つる子さん(左)と柳家吉緑さん(撮影=wataru umehara)

林家つる子さん(左)と柳家吉緑さん(撮影=wataru umehara)

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 落語会「吉緑 つる子二人会 紺屋高尾」が12月22日、大井町駅前のきゅりあん(品川区東大井5)1階小ホールで開催される。

柳家吉緑さん(撮影=wataru umehara)

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 大井新地飲食街にあるギャラリーバー「大井新地 0m(ゼロメートル)先」(品川区大井1)が企画・プロデュースを手がける同イベント。出演は、二ツ目落語家の柳家吉緑(きちろく)さんと、来春真打昇進が決定している二ツ目落語家の林家つる子さん。2人がそれぞれ、古典落語「紺屋高尾(こうやたかお)」を披露する。

 「紺屋高尾」は、染物屋「紺屋」の職人・久蔵(きゅうぞう)が吉原の花魁道中で見かけた高尾太夫に一目ぼれし、お金をためて会いに行く恋愛物語。

 つる子さんはこれまで、主人公を久蔵から高尾太夫に変えた創作落語「紺屋高尾」を上演してきた。つる子さんは「なぜ高尾は久蔵に告白されて心を奪われたのか。そこに至る背景は古典の中では全く描かれておらず、『もしかしたら高尾はこういう人生を送っていたのではないか』と想像した」と話す。「古典芸能は男性が主人公の話が多い。高尾太夫と同じ女性として感情移入し、私ならではの噺(はなし)ができたら」とも。

 吉緑さんは「つる子さんの(創作落語の)取り組みを知っていて、どのように創作しているのかと気になっていた。別の落語会で共演した際、『一緒にやれたら面白そうだね』と話したことが今回の二人会につながった」と話す。

 公演は、吉緑さん、つる子さんの順。「休憩の合間に想像を膨らませてもらい、つる子さんの落語を聞きながら答え合わせする楽しみ方がお薦め」と吉緑さん。シチュエーションに応じて、照明の色を変える演出もあるという。

 吉緑さんは「クリスマス前にぴったりな純愛のお話。人間の温かさを感じて、『恋をしたいな』と思ってもらえるのでは」とほほ笑む。つる子さんは「大学生の時に落語研究会に勧誘され、その時初めて落語を聞いて『現代でも楽しめるんだ』『こんなに共感できるんだ』と魅了され、この世界に入った。そういった感覚を多くの方に体験してもらえたら」と話す。

 18時開場、18時30分開演。前売りチケット(=3,000円)は、各出演者の公式サイトとチケットサイト「カンフェティ」内専用ページで販売する。会場では当日チケット(=3,500円)の販売も行う。

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