「うどんスナックめこん」(品川区大井1)が大井町駅西口エリアの大井新地飲食街にオープンして2カ月がたった。
エスニック料理店「トムヤムクンと日替わり店主のBARちりバル大井町店」の営業時間外に当たる昼の時間帯に間借り営業する。店舗面積は約3坪。席数はカウンター=5席。予約すれば2階テーブル席も利用できる。
手打ちうどんのほか、カンボジアの酒を使ったドリンクを提供する。開店の経緯について、店主の吉川ちかさんは「青年海外協力隊などでカンボジアに5年間住んでいた経験から、メコン川流域の国のお酒をたくさんの人に知ってもらいたかった。昔からうどんが好きで、カンボジアでも人気があることから、カンボジアとうどんを一緒に楽しめる店をつくろうと考えた」と振り返る。
帰国後、うどん店で手打ちうどんの打ち方などを学び、自ら「ちりバル」に問い合わせて間借り営業を打診したという。店名については「人と話すことが好きで、出会った人がおいしいお酒を飲みながらいつでも集える場所にしたいという思いから、店名にスナックを入れた」と話す。
フードメニューは、ちりバルの人気メニューというトムヤムクンに手打ちうどんをつけて食べてもらう「トムヤムつけうどん」や、温かい「きつねうどん」「温玉わかめおぼろうどん」、冷たい「牛肉ぶっかけうどん」「ちくわ天温玉うどん」(以上1,000円)、福岡の郷土料理「かしわめし」がセットで付く「温うどんとかしわ飯」(1,200円)など。ごぼう天と牛肉、ワカメを入れた「睦(むつみ)」や、とり天をのせた「潤(じゅん)」(以上1,000円)など、吉川さんの友人の名前を付けたオリジナルメニューも用意する。
ドリンクメニューは、カンボジアのクラフトコーラを使ったオリジナルカクテル「メコンサンセット」や、カンボジアのクラフトジンを使ったジントニック(以上880円)のほか、生ビール、タイの「シンハービール」やベトナムの「サイゴンビール」など東南アジアのビールに加え、ウイスキー(以上660円)、ハイボール(550円)などをそろえる。
オープンから1カ月ほどたった11月21日には、同飲食店街で店舗12棟を焼く火災が発生。幸いけが人はなかった。
火災後も営業を続ける吉川さんは「品川区一のおいしいうどんを目指している。フェスなどにも出店できるようになりたい。ゆくゆくはカンボジア料理も提供していけたら」と意気込む。
営業時間は11時30分~15時。土曜・日曜・月曜・祝日定休。