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大井町の洋食店「ブルドック」が火災被害から復活 プレオープンから行列も

「ブルドック」ゼネラルマネジャーの鈴木淳一さん(左)、女将の鈴木智子さん

「ブルドック」ゼネラルマネジャーの鈴木淳一さん(左)、女将の鈴木智子さん

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 洋食店「ブルドック」(品川区東大井5、TEL 03-6712-1757)が6月1日、近隣に店舗を移転し、営業再開した。

「ブルドック」外観

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 1949(昭和24)年に平和小路で創業した同店。メンチカツやオムライスなど、スタンダードな洋食の大盛りがメディアやSNSで度々取り上げられていた。建物の老朽化による改修工事のため、2023年7月末から休業していたが、昨年9月末に同エリアで火災が発生。店舗2階と3階倉庫が燃え、営業できない状況になった。

 火事に遭った店舗から徒歩3分ほど離れたレストラン「プロヴァンス」跡を改修して利用する。店舗面積は約37坪。席数は、カウンター=6席、テーブル=32席。天井と柱に貼った木目調のクロスは、前店舗の内装の雰囲気を取り入れた。店のロゴもリニューアルし、店主の鈴木謙(ゆずる)さん・女将の智子さん夫妻の三男が、謙さんをイメージした優しい顔立ちのブルドッグのイラストを描いたという。

 移転の経緯について、智子さんは「隣駅の大森での出店が決まりかけたところ、大井町の物件が空いたという連絡をもらった。詳細を聞いてみると『プロヴァンス』跡で、同店の店主を知っていたこともあり、即決した」と話す。「2代3代でうちに通ってくださるお客さんも多いので、大井町からは離れられないと感じた」とも。

 フードメニューは、メンチカツ(180グラム単品=850円、ライスセット=1,050円~、350グラム単品=1,050円、ライスセット=1,250円~)、オムライス(スタンダード=1,150円、大盛り=1,350円、少なめ=950円)、日替わりランチ(1,000円)、名物のメンチカツとオムライスを両方食べたいという声に応じて営業再開に際して新たに考案した「ミニメンチ&オムライス」(1,400円)などを用意する。6月4日まではメニュー数を絞って提供する。

 ドリンクメニューは、瓶ビール(680円)、グラスワイン(400円)、サワー(550円)、ハイボール(650円)、ソフトドリンク(300円)などをそろえる。

 「火災直後は、また新しい場所で店を開くとは想像していなかったが、3人の息子たちのおかげでどうにかなった。今は、とにかくやっていくしかないという気持ち」と智子さん。「お客さんが来てくれるか不安もあったが、プレオープン期間は行列ができてお待たせしてしまった。また食べに来たいと思っていただけるよう、気を引き締めて営業していきたい」と話す。前店舗でたびたび来店客に手品を披露していたという謙さんは、「今度は漫談でもやろうかな」と笑う。

 営業時間は、11時30分~15時、17時~21時(休日は、ランチ=16時まで、ディナー=20時まで)。水曜、第3木曜定休。6月4日までは15時閉店。

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