テーマはIT・自然教育-品川の民間企業が特区適用の通信高校開校

廃校となった旧町立安宅小学校をスクーリングに活用する。

廃校となった旧町立安宅小学校をスクーリングに活用する。

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 通信制高校を運営するアットマーク・ラーニング(品川区北品川5)は1月27日、国内初のITと自然教育をテーマとした「川崎特区アットマーク明蓬館高等学校」(本校=福岡県田川郡川崎町)を開設し、4月1日より開校すると発表した。

スクーリング体験学習が行われる果樹園レストラン「ラピュタファーム」

 同校は、インターネットによる学習指導を基本とした広域通信制高校。各地域の特性に応じて、規制の特例措置を定めた特別区域を設定し、地域の活性化を図る構造改革特区制度で「豊かな自然や文化」を活用した「地産・地習・e環境教育特区」として内閣府の認定を受けた。社内に設けた事務局(TEL 03-3449-7904)では、首都圏を中心に全国から生徒を募集する。

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 通信制高校に必要とされているスクーリングは、廃校となった旧町立安宅小学校を活用。総合科目に「野菜ソムリエを目指そう!」「農業体験」などを取り入れ、地域住民らの協力のもと、農業体験やボランティア、就業体験などを行う。全国から生徒が集まるスクーリングは年4回実施する予定。校長には兵庫教育大学名誉教授の成田滋さんが就任する。

 コースはインターネットでのサポートを中心とした「ネットコーチングコース」、品川と仙台にあるキャンパスに通いながら学ぶ「スクールコーチングコース」、自主的に学習に取り組む「セルフコーチングコース」を用意。学費は約39万円~80万円。必要単位を取得した卒業者には高校卒業資格を与える。

 現在国内にある185校の通信制高校のうち、株式会社が設置運営する特区による通信制高校は18社19校。総在籍生徒数は1万人を越えているという。

 アットマーク・ラーニングの日野公三社長は「株式会社による高校・大学の設置運営が広まっているが、その背景には生徒の学習ニーズや保護者の教育ニーズが多様化、個別化が進んでいる現状がある。本校は、廃校となった小学校を有効活用し、今後も豊かな自然環境を生かした独自性のある教育を目指す」と力を込める。

 定員は300人。初年度は転入生編入生を見越した80人の入学を見込む。

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