品川グランドセントラルタワー3階のTHE GRAND HALL(港区港南2)で10月29日、ラグビーニュージーランド代表チーム「オールブラックス」のサポーター日本一を決める「ニュージーランド航空プレゼンツ『16番目のAll Blacksを探せ!』最終オーディション」が開催された。
同チームは、すべての国に勝ち越す唯一のチームで、ラグビーが国技として親しまれているニュージーランドでも圧倒的な人気を誇る。
主催は、同チームのオフィシャル・エアラインであるニュージーランド航空。「ラグビーと『オールブラックス』の魅力を知ってほしい」という思いから、9月25日よりキャンペーンサイトで募集を開始した。応募総数は約100組。書類選考、2次オーディションを見事勝ち抜いた5組40人が終結し、同チームへの熱い思いを込めてパフォーマンスを行った。
1組目に登場したのは、30代の7人組「我武者羅應援團」。学ランにオールバックのスタイルで日本の伝統的な「応援」を披露した。リーダーの武藤貴広さんは「高校1年生の時、初めて女の子とデートした時に来た服が『オールブラックス』のシャツだった。私はラグビープレーヤーではないが、学ランも全身黒なので自分も『オールブラックス』だと思っている」と英語でスピーチし、会場を沸かせた。
このほか、30人の男子高校生「横浜高校HAKAチーム」による迫力あるHAKAのパフォーマンスや小学生によるHAKA、バグパイプの演奏など各組がオリジナルのスタイルでエールを送った。
審査員を務めたのは、「オールブラックス」監督のグレアム・ヘンリーさん、キャプテンのリッチー・マコウ選手など現役選手4人、1994年に史上歳少年の19歳で「オールブラックス」に選出され、8年間メンバーとして活躍したジョナ・ロムーさん、元「オールブラックス」メンバーで現在ラグビー日本代表ヘッドコーチのジョン・カーワンさん、ニュージーランド航空の日本・韓国地区支社長、クリス・マイヤーズさん。
「どの参加者のパフォーマンスに一番勇気付けられたか」を基準に審査が行われ、見事「16番目のオールブラックス」に選ばれたのは「我武者羅應援團」だった。武藤さんは「『オールブラックス』には16歳の時から自信とエネルギーをもらっていた。これからは『16番目のオールブラックス』としてチームを追いかけていきたい」とその喜びを語った。
優勝した同チームには、「オールブラックス」メンバーのサイン入りジャージ、30日に行われる練習「キャプテンズラン」に参加できる権利、2010年にニュージーランドで行われる、「オールブラックス」対オーストラリア代表「ワラビーズ」の試合「ブレディスローカップ」ペア招待の目録が贈られた。
クリス・マイヤーズさんは「参加者の方々の勇気とスピリットに感動した。こんなにも『オールブラックス』を応援してくれることに感謝する」と話す。
同チームは国立競技場(新宿区)で31日に行われるラグビー公式戦「ニッスイ東京2009 ブレディスローカップ」で、オーストラリア代表「ワラビーズ」と対戦する。