読者参加型企業ブログ、モスバーガー「インターネット店」が閉店

最後のエントリーには、50を超えるモスファンからの温かいコメントが寄せられている(10月1日現在)。 2007©ヨシダプロ

最後のエントリーには、50を超えるモスファンからの温かいコメントが寄せられている(10月1日現在)。 2007©ヨシダプロ

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 モスフードサービス(品川区大崎2)は9月30日、インターネットで展開していた仮想店舗型ブログ「モスバーガーインターネット店」を閉店した。同ブログでは閉店の理由を「諸事情」とだけ記しており、詳細は明らかにされていない。

 モスバーガーインターネット店は2006年12月26日、同チェーンのファンサイトとしてオープン。mixiやデイリーポータルZで活躍中のイラストライター、ヨシダプロを店長に起用し、架空の店舗「インターネット店」(ブログ)を舞台に、モスバーガーファンを楽しませる話題を振りまいてきた。

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 同ブログの大きな特徴は、企業ブログにしては珍しくコメント欄をオープンにした点。ヨシダ店長が毎回、記事の最後に「ウソでいいので教えていただければ幸いです」と書き込むと、同店を訪れた一部ハガキ職人気質のユーザーがハートウォーミングなコメントを投稿。連日、数十ものコメントが書き込まれ、大喜利のようなにぎわいを見せた。

 営業最終日に公開された最後のエントリーには、「店長のおかげでますますモスが好きになった」「毎日の楽しみがひとつ減ってしまって残念」「復活、待っています。スラムダンクの2部くらいに」など、モスファンからの温かいコメントが書き残されている。

 同店を盛り立ててきたヨシダ店長は、「このたびの閉店はとても寂しく、『内P』が終わってしまったとき並みの空虚を感じている。ただ、毎日のモス大喜利に対して、モスファンが書き込んでくれた『ボケコメント』が非常にうれしく、過酷な現実世界を生きる僕の心の支えとなった。ありがとう」と、ファンに感謝の意を表した。

 約9カ月間に及ぶ店舗営業については、「ブログの記事制作のために、毎週どこかのモスバーガーに出没し、店内をウロウロしていた。肩書きはインターネット店店長なのに、リアル店舗内であちこちデジカメで撮影している姿は明らかに不審な客。私は何者なのか、アイデンティティーが揺らいだ時期もあった。それに、やはり毎日更新はきつかった。だが、今となってはいい思い出だ」と振り返る。

 モスバーガーインターネット店は9月30日付けで更新をストップしたが、過去ログはそのまま12月下旬まで同ウェブサイトに残される予定。ヨシダ店長は「インターネット店は終了したが、モス魂はいつまでもずっと俺たちの胸に宿っている。これからはリアルなモスバーガーに足を運んでほしい」と最後のメッセージを残した。

モスバーガーが決算発表-コスト増で赤字3億円、88店閉鎖へモスバーガー、ダスキンと業務提携-カフェ新業態の共同開発もモスフードサービス、大崎駅前シンクパークタワーに本社移転(品川経済新聞)モスバーガーヨシダプロホームページ

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