暮らす・働く 学ぶ・知る

品川区内の一部コンビニにAED設置へ 区がローソン、セブン‐イレブンと連携

森澤区長恭子品川区長(左から2人目)、ローソン執行役員の原大祐さん(同3人目)

森澤区長恭子品川区長(左から2人目)、ローソン執行役員の原大祐さん(同3人目)

  • 2

  •  

 品川区は、5月22日にローソン(品川区大崎1)と、23日にセブン‐イレブン・ジャパン(千代田区)と連携し、区内の一部コンビニエンスストアにAEDを設置する協定を締結した。

AEDの引き渡し

[広告]

 AED(自動体外式除細動器)は、心停止状態になった人の心臓に電流を流して鼓動を正常なリズムに戻すための医療機器。音声ガイダンスで操作方法が案内され、一般市民でも使うことができる。品川区は2024年2月1日時点で、区役所や地域センター、学校、公園など218カ所291台のAEDを設置しているが、区施設が閉まっている夜間や休日に使えない状況が課題となっていた。

 今年1月末に発表した品川区の2024年度当初予算案では、区民の幸福を追求する「ウェルビーイング予算案」を編成。その中で、区民の「安心・安全を守る」施策の一つとして、コンビニエンスストアへのAED設置を挙げていた。

 品川区は5月22日、区内14店舗へのAED設置の協定をローソンと締結した。24時間営業のコンビニエンスストアに設置することで、いつでもAEDが利用可能な環境を整備する。専用ケースを制作して7月から順次設置し、8月から貸し出しを開始する。設置店舗の入り口付近にはAED設置ステッカーを掲示する。

 AED設置のほか、品川区とローソンは地域活性化に向けた包括連携協定を締結。区民サービスの向上や子ども・青少年育成、環境保全・環境活動などに取り組む。品川区が企業と連携協定を結ぶのは初で、ローソンが東京都の市区町村と協定を結ぶのも初。ローソンはこれまで、区内子ども食堂への「からあげクン」の提供や植栽ボランティア活動などを行っている。

 翌23日には、セブン‐イレブン・ジャパンとAED設置の協定を締結した。今回の協定により、区内のセブン-イレブン77店舗にAEDの設置が決まった(2024年5月23日時点)。

 森澤恭子品川区長は「今のコンビニはインフラと言ってもいいくらい身近な存在。24時間営業のコンビニにAEDがあれば、区民の皆さまの安心安全につながると考える」と話す。ローソン執行役員の原大祐さんは「当社は『みんなと暮らすマチを幸せにする 』という理念を掲げ、AEDの設置がその1つになると考えた。お客さまはもちろん、従業員にもAEDの認知とその意義を広めていきたい」と説明する。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース