今月20日に発売される「ミシュランガイド東京2010」で、五反田の焼き鳥店「炭焼き よし鳥（ちょう）」（品川区東五反田1、TEL 03-5793-5050）が新ジャンルでの「一つ星」を獲得した。

　今年は昨年より2区多い15区のレストラン・料理店が対象となり、「精進料理」「居酒屋」「焼き鳥」などの新たなジャンルが加わった。品川広域圏で「星つきレストラン」の座に輝いたのは9店舗。今年新たに加わったのは、そば店「三合菴」(港区白金5）、五反田の焼き鳥店「炭焼き よし鳥」（品川区東五反田1）と「ぎたろう軍鶏 炭火焼鳥 たかはし」（品川区西五反田1）。

　「そのカテゴリーで特においしい料理」とされる一つ星を獲得した3店。「三合菴」は2000年のオープン以後、「そばがき」「せいろ」などのメニューが人気を呼び、そばの「有名店」として知られている（店舗改装のため現在休業中）。2006年オープンの「よし鳥」は、宮内庁の御料牧場へ出荷されているという地鶏「青森シャモロック」を使用した串焼きを提供する。今回、一つ星を獲得した144店のうち新規店は42店舗。

　このほか、広域品川圏では日本料理店「まき村」（品川区南大井6、TEL 03-3768-6388）、フランス料理店「おはらス」（品川区大崎5、TEL 03-5436-3255）、フランス料理店「シェ・トモ」（港区白金5、TEL 03-5789-7731）、中華料理店「桃の木」（港区三田2、TEL 03-5443-1309）の4店が、2009年度版に引き続き一つ星の座を維持した。

　「そのために旅行する価値がある卓越した料理」という「三つ星」を3年連続で獲得したのは、フランス料理店「レストラン カンテサンス」（港区白金台5、TEL 03-5791-3715）。「遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理」の「二つ星」を昨年に続き割烹（かっぽう）「掘兼」（港区白金台5、TEL 03-3280-4629）が獲得した。

　「掘兼」の堀内英弘さんは「料理人の中には自分の生涯をかけてコツコツ仕事をしている人がいる。それを第三者が格付けすることには正直抵抗を感じる。料理の流行に惑わされず、自分の舌で本物の味を確かめることが大切なのでは」と話す。

　今年は、三ツ星＝11店、二つ星＝42店、一つ星＝144店。東京の星数は合計261個で世界一多いという。評価基準は、「素材の質」「調理技術の高さと味付けの完成度」「料理の独創性」「コストパフォーマンス」「常に安定した料理全体の一貫性」の5つ。

　同ガイドは11月20日発売。価格は2,415円。