妖怪ファンドで「妖怪だるま」120体を商品化-「水木しげる先生だるま」も

妖怪シリーズの「だるま」を担当している野中さん。「水木しげる先生だるま」を手に。

妖怪シリーズの「だるま」を担当している野中さん。「水木しげる先生だるま」を手に。

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 ライフスタイルプロダクト、オーガニックコスメの企画開発などを行うイデアインターナショナルの本社(港区芝5)で6月7日、個人参加プロジェクト「妖怪ふぁんど」のアイデア会議が行われた。

 同プロジェクトは、「妖怪」を世界へ発信することで「妖怪の聖地」と言われる鳥取県境港市と、各地域に点在する伝統工芸から発展した産地メーカーの活性化を目的とするもの。

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 境港市は漫画家・水木しげるさんの出身地。かつては漁業の街として栄えていたが、70年ごろよりシャッター商店街となっていた。この対策として1993年に、水木さんの漫画に登場するキャラクターの銅像を道路沿いに設置したところ徐々に注目を集め、2007年には年間147万人が訪れる観光地となった。境港駅から本町アーケードまで全長約800メートルは「水木しげるロード」と呼ばれ、「妖怪の聖地」として全国の妖怪ファンに親しまれている。

 発起人は、鳥取県選出の現参議院・田村耕太郎さんと、イデアインターナショナル社外取締役の藤野英人さん。田村さんは「出資するからには成功させたいと思っていただくはず。当プロジェクトは、出資者の皆さんにうまく進むように監視していただく新しい公共事業。あえて地方の小さな街からコンテンツを発信することで世界から注目されれば、日本の商店街全体の活性化につながるのでは」と期待を込める。

 最初のプロジェクトは「妖怪だるま」。「ゲゲゲの鬼太郎」に登場するキャラクターを中心にだるまを生産し、約120体の商品化を予定。デザインはnendoが手がけ、もの作りは岐阜県多治見市の産地メーカーが行う。

 ファンド名は「妖怪ふぁんど壱」。1口3万円で、募集最大総額1,050万円のうち既に約300万円の申し込みがあるという。運営はミュージックセキュリティーズ(千代田区)が行い、イデアインターナショナルがプロデュースを行う。

 「アイデア会議」には出資者らが参加。1週間前に完成したばかりという試作品の発表と出資者のみが購入できる「水木しげる先生だるま」が公開された。イデアインターナショナルの開発担当・野中真由香さんは「たくさんの種類を少しずつ作るため、日本の町工場でないと実現できなかった。作業効率とデザインの折り合いをつけることが最も大変だった。何度も打ち合わせを重ねてきたので、試作品が仕上がり喜びもひとしお」と振り返る。

 同商品は現在24種類の商品化が決定している。販路は、イデアインターナショナル店舗、イデアインターナショナルウェブ販売、雑貨量販店、境港水木しげるロードの各店舗、海外など。価格は2,000円前後で、発売は8月末~9月上旬を予定。

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