スパイス料理のテークアウト専門店「SPICE DELI togoshikoen(スパイスデリ トゴシコウエン)」(品川区戸越6、TEL 070-1072-3077)が戸越公園駅近くにオープンして2カ月がたつ。
「チャイのケーキ」(500円)(左)と「ベトナムコーヒー」(300円)
子ども同士が友人だという森良子さんと犬童祥子(さちこ)さんが店を切り盛りする。森さんは5年間、料理教室の講師を務めた経験を持つ。同教室に通っていた戸越出身の犬童さんが物件を提供し、独立開店にこぎ着けた。
同店は、以前に犬童さんの父がおでん店を開いていた物件を改装。テークアウトのみだが、晴れた日は店外にベンチを設置するという。店舗面積は約2坪。
東南アジアを中心に、各地のスパイス料理をアレンジして提供する。「料理教室でいろいろな料理を試すうちに、だんだんとスパイスが気に入るように。スパイスによる風味を加えることで、調味時に余分な塩気が抑えられる」と森さん。店のロゴマークは、よく使うスパイスであるコブミカンの葉をモチーフにする。
フードメニューは、3段階から辛さが選べる「豚肉と玉葱の和風スパイスカレー」(並=700円、大=900円)などを提供する。カレーには粒状のスパイスをひいたオリジナル配合の「スパイスアップフレーク」を添え、購入客は好みの分量をかけて調整できる。米は、北海道産の黒千石(くろせんごく)大豆をいったものを混ぜて炊く。
そのほか、フレッシュハーブを加えた鶏肉とココナツミルクのスープ「トムカーガイ」(並=650円、小=450円)や、豚ひき肉やエビにレモングラスを合わせたサラダ「ヤムタクライ」(300円)など。シナモンやカルダモンを入れて焼き上げる「チャイのケーキ」(500円)や、手作りの「イチゴのジェラート」(300円)も。
ドリンクメニューは、「チャイ」(300円、タピオカ入り=400円)などをそろえる。「飲み終わるまで濃厚な味を楽しんでほしい」と、氷はチャイを凍らせたものを利用。フレッシュミントとライムを使うノンアルコールカクテル「ヴァージンモヒート」(300円)や、コンデンスミルク入りの「ベトナムコーヒー」(300円)も。
今後について、「ガーリックシュリンプなど、夏らしいメニューを検討中」と森さん。「スパイスの香りが大好き。調理中に『この香りがたまらない』と、思わず声に出てしまうことがある」と笑う。犬童さんは「2人で店を作っていくのが楽しい。年齢を問わず、さまざまな方と食事を通じてワクワク感を共有できれば」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時30分~18時(売り切れ次第終了)。水曜~土曜定休。