東京海洋大学品川キャンパス(港区港南4)で、11月2日から3日間、学園祭「第60回海鷹祭」が開催される。
「オオグソクムシ」を焼いている写真。「海洋大らしい模擬店を出店しよう」と考え、実現したという
2003(平成15)年に東京商船大学と東京水産大学が統合された同大。国内唯一の海洋系大学で、海洋工学部、海洋生命学部、海洋資源環境学部の3学部がある。キャンパスは品川と越中島。
今年度の学園祭は「華甲海園」がテーマ。60回目を記念して還暦を指す「華甲」を用い、「海鷹祭に関わるすべての人が、海や魚に親しみ、楽しむ3日間にしたい」という思いを込める。昨年は約1万9000人が来場した。
「どの企画も力を入れて準備を進めているが、マグロの解体実演やハンドメードイベント『うみたかマルシェ』は目玉企画」と話すのは、海鷹祭実行委員会の小室友人さん。海鷹祭実行委員会によるマグロの解体実演は、同学園祭の恒例イベントとなっている。本年度は4日に披露。「うみたかマルシェ」では、海や水棲生物をモチーフとした雑貨やアクセサリーなどを手掛ける作家が出店。対面で作品を展示・販売する。
模擬店には、実行委員会の「マグロ漬け丼」や「あら汁」、うみがめ研究会の「かめ煮込み」や鯨類学研究室の「くじら汁」、水族病理研究室の「うな丼」、水圏環境教育学研究室の「さんまの炭火焼き」などが出店。オーケストラ部の「焼きオオグソクムシ」、柔道部の「柔道部特製 まぐろの竜田揚げ」潜水部の「海鮮たこ焼き」など、部活動の模擬店にもシーフード料理が並ぶ。
「焼きオオグソクムシ」を企画したオーケストラ部は昨年、焼き鳥を販売した。思い切った食材のチョイスについて、同部員は「より海洋大らしい出店にしようと教員に相談したところ、教員の知人に食用オオグソクムシを扱っている人が見つかり、その縁で実現に至った」と話す。
4日のステージイベントには、同校名誉博士・客員准教授のさかなクンさんが登壇。さらに、現在も浦安魚市場に勤務しながら、全国でライブ活動を行う音楽バンド「漁港」が登場する。
開催時間は10時~18時。11月4日まで。