「東京とろろそば」(品川区東五反田1、TEL 03-5449-6577)が8月28日、五反田駅東口のソニー通り沿いにオープンした。経営は「肉めし 岡むら屋」などを手掛けるアークダイニング(千代田区)。
2017(平成29)年9月にオープンした「かつや 五反田東口店」、2019(平成31)年2月にリニューアルオープンした肉めし専門店「岡むら屋 五反田店」に続く3度目の業態変更。居抜きの店内設備は厨房(ちゅうぼう)のダクトを増設し、座席配置は空間に余裕を持たせることを優先したという。席数は24席。店舗面積は約27坪。
同社社長の渡部貴さんは「立ち食いそばと、腰を落ち着けて食べる個人経営のそば店との中間業態の需要を感じた。試作を重ねた末に『とろろ』のおいしさに着目。既存業態で培ったボリュームのある商品開発の経験を生かしながら、食べやすく満足感のあるラインアップを考案した」と話す。
10種類以上の創作そばを提供する。店名に冠するとろろは、喉越し良くつゆに絡むよう千切りにして食感を残すという。そばつゆは千葉県銚子産の本醸造こいくちしょうゆを使う。トッピングの煮豚は、塊肉の状態で仕入れたものを店で仕込む。
メニューは、とろろ80グラムと煮豚、青ネギ、生卵が載った「肉とろろそば(温・冷)」、キーマカレーをかける「カレーとろろそば」(以上790円)、青ネギ入りの栃尾(新潟県)の油揚げを1枚乗せる「きつねそば」、揚げ玉や桜エビをトッピングする「たぬきそば」(温・冷=各490円)などを用意する。「肉そば」(690円)、「納豆とろろそば」、「坦々つけそば」(以上790円)や、季節限定メニューの「季節の冷ぶっかけ じゃこトマト」(740円)なども。麺はうどんにも変更できる(価格は全て税別)。
全品テークアウト可。持ち帰りの場合、生卵をトッピングするメニューは温泉卵に変更して提供する。想定客単価は680円。
今後は郊外のロードサイドにも出店予定だという。渡部さんは「お客さまに育ててもらいながら、気の利いたメニュー展開をしていきたい。安心して週に何回も通える店になれば」と笑顔を見せる。
営業時間は10時~23時。新型コロナウイルス感染症対策として、店内の換気や消毒、スタッフのマスク着用のほか、座席をパーティションで区切る。