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原美術館で「光―呼吸 時をすくう5人」開催迫る 来年1月閉館前の最終展

城戸保さんの作品群

城戸保さんの作品群

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 原美術館(品川区北品川4、TEL 03-3445-0651)で9月19日、展覧会「光―呼吸 時をすくう5人」が始まる。2021年1月に閉館予定の同館では最後の展覧会となる。運営は公益財団法人アルカンシエール美術財団(東五反田3)。

原美術館で制作された佐藤時啓さんの作品「光―呼吸」シリーズ

 同館は新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて、2月29日から3月17日まで臨時休館した後、3月28日から再び臨時休館に。6月9日の再開以降は、入場予約制で運営している。

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 休館の影響によるスケジュール変更に伴い、閉館前の最終展示として予定していたコレクション展を取り止め、4月から6月まで予定していた今回の展覧会が最終展となる。当初2020年末に予定されていた閉館は、会期終了日の1月11日に延期する。開催中止となったコレクション展の作品は、別館「ハラ ミュージアム アーク」(群馬県)収蔵作品のため、今後も展示の機会はあるという。

 本展の企画を担当した同館主任学芸員の坪内雅美さんは「2年前から進めていた企画。慌ただしく世界情勢が変化する中で、日々のささやかな出来事にも目を向け、記憶することができたらと考えた」と話す。

 同展は、今井智己さん、城戸保さん、佐藤時啓さんの写真を中心とする作品と、同館のコレクションである佐藤雅晴さんのアニメーション、リー・キットさんのインスタレーションで構成する。

 佐藤時啓さんの「光―呼吸」シリーズは、ペンライトを持って原美術館の館内を歩き回り、長時間露光を利用してその軌跡をデジタルカメラで撮影したもの。今井さん、城戸さんも、それぞれ原美術館で制作した作品を一部展示する。

 関連イベントとして、今井さんや城戸さん、佐藤時啓さんの3人が、自身の制作や写真表現の可能性を語る鼎談を収録する予定。当日は観客を入れず、後日ユーチューブチャンネルで公開する。

 「コロナ禍で予約制を導入してからは1人での来場者が多くなり、静かにゆったり見る人が増えた印象」と坪内さん。「オンラインでの鑑賞も一つの方法だが、やはり実際に美術館に足を運ぶ良さがある。自分自身を振り返っても、作品を目の前にしたときに感じたことが、その後の人生を変えてきたように思う。感染対策に気を配りながら、ぜひ観にきてもらえたら」と話す。「会期終了が近づくと予約が増えるため、来館は早めのタイミングがお勧め」とも。

 入場は事前予約制。会期は1月11日まで。会期中の休業日は、毎週月曜(9月21日、11月23日、1月11日を除く)、9月23日、11月24日、12月28日~1月4日。新型コロナウイルス感染症対策として、来館者の検温や手の消毒、マスク着用を依頼するほか、スタッフのマスク着用や館内の清掃、消毒、換気などを強化する。

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