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「原美術館」が2020年末に閉館 建物老朽化とバリアフリー、法規制の問題で

ガラス張りのカフェに面する広々とした中庭

ガラス張りのカフェに面する広々とした中庭

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 品川・御殿山エリアの私立美術館「原美術館」(品川区北品川4、TEL 03-3445-0651)が11月22日、2020年12月末の閉館を発表した。運営は公益財団法人アルカンシエール美術財団(品川区東五反田3)。

アーチを描くような建築が特徴の「原美術館」

 同美術館は実業家・原邦造さんの元邸宅(1938年建築)を再利用し、1979(昭和54)年に設立。現代美術を中心に、デザイン、写真、建築、ダンスなど、さまざまなジャンルの企画展を年3~4回開催してきた。講演会やワークショップを通じて、国内外のアート作品の紹介も行っている。

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 閉館の理由は、建物の老朽化やバリアフリー設備の不十分さ、建て替えに伴う法規制上の制約など。今年7月に館長に就任した内田洋子さんは「今年5月に建物劣化についての調査報告を受けて、公共施設である美術館として一般公開するには適さないと判断した。6月の理事会評議員会で閉館が決定し、この度の報告となった」と話す。

 閉館後は、群馬県にある別館「ハラ ミュージアム アーク」に活動拠点を集約。館名を「原美術館ARC(アーク)」と改める。

 跡地の利用については検討中だという。閉館までの期間は、現在開催中の「リー・キット『僕らはもっと繊細だった。』」や「ソフィ カル―限局性激痛 原美術館コレクション」、崔在銀構想による「未来の過去(仮題)」、加藤泉さんの個展などを行う。

 「当館は現代美術専門館のパイオニアとして、現代美術を楽しむきっかけづくりやアーティストの支援をしてきた。群馬県の『原美術館ARC』でも同じ志で活動を続けていく」と内田さん。「閉館までの2年間は東京で精力的に活動していくので、ぜひご来館いただければ」と呼び掛ける。

 同館の営業時間は11時~17時(水曜は20時まで)。入館料は、一般=1,100円、大高生=700円、小中生=500円。月曜休館。