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原美術館で蜷川実花さん展覧会 父、幸雄さんとの日々を作品に

原美術館で蜷川実花さん展覧会 父、幸雄さんとの日々を作品に

記者会見を行った蜷川実花さん

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 品川・御殿山エリアにある原美術館(品川区北品川4、TEL 03-3445-0651)で5月10日、写真家・蜷川実花さんの展覧会「蜷川実花 うつくしい日々」が始まった。

館内の様子

 蜷川さんは木村伊兵衛写真賞など数々の受賞歴を持つ写真家。活動開始と同時に毎年写真集を発表し、出版点数はこれまで100 冊以上に上る。同展は、父で演出家の蜷川幸雄さん(享年80)の死に向き合う日々を撮影した作品60点を展示している。

 開催の経緯について、蜷川さんは「父が亡くなった昨年5月から前後半年くらいに撮ったものを、いつか写真集にまとめようと思っていた。亡くなってから半年間くらいは何となく手を付けらずにいたが、ある日ふとやり始めたら、スルスルとこういった写真の並びになった。写真集ができたので、展覧会も開ければと思っていたところ、縁あって2カ月ほど前に開催が決まった」と話す。

 蜷川さん自身が、「逝く人の目で撮った写真」と表現するように、作品一点一点にこの世界と別れゆく父、それを受け継ぐ娘の視点を重ねている。蜷川さんの作品は「蜷川カラー」と呼ばれる鮮烈で華やかな極彩色が特徴だが、それとは一線を画した作品が並ぶ。

 多くの風景写真があることについて、「これまでも風景の写真はあったが、随分趣が違うので皆さんの目に新しく映るのでは。写真家として日常的に写真を撮影しているが、この時期の写真はあからさまに作風が異なる。本当に何てことない場所でも、こんなにも世界は美しく、その世界と人はいつか別れていくことに心を染み入りながら写真を撮っていた」と話す。

 特に思い入れのある写真として、蜷川さんは幸雄さんの手を撮影した作品を挙げる。「最後の最後まで悩んだ写真。というのも、手はものを語り過ぎるというか、簡単にセンチメンタルな気分にさせる気がして。今まであまりそういうことをしないよう作品に取り組んできたが、そんな小さな自分のこだわりを捨て、展示に取り入れた方が伝わりやすいのではないかと思った」(蜷川さん)。

 この1年を振り返って、蜷川さんは「たまたま父の具合が悪くなった時期と子どもが生まれた時期がほぼ重なり、コントラストがすごく鮮明だった。その真ん中に自分がいて、生命をつなぐことの核心に触れたというか、腑(ふ)に落ちた。大切な人との別れは誰にでもあることだからこそ、皆さんと共感できるものがあると思う。こうやって命日に展覧会を行うことも何かの縁。自分自身も区切りがついたというか、さらにここから始めようという気持ち」とほほ笑む。

 開館時間は11時~17時(水曜は20時まで)。入館料は、一般=1,100円、大高生=700円、小中生=500円。今月19日まで。

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