和食居酒屋「月。(つき)」(品川区西五反田1、 TEL 03-6417-3955)が五反田駅近くのリバーライトビル(通称・五反田ヒルズ)2階エレベーター前にオープンして3カ月がたつ。
大崎広小路駅前の「曲宴あぎ」が移転・リニューアルした新店。スナック「Kei」跡を改装して利用する。店内は木材を基調に、季節の草花を飾り、落ち着いた和の雰囲気にこだわったという。店内面積は約10坪。カウンター6席、4人用と6人用の掘りごたつ席を2スペース備える。
コンセプトは「日本の四季」。店名の由来について「花鳥風月、雪月花など、季節の移ろいを表す『月』の存在に着目した。月の満ち欠け、月日の流れを料理で表現したい」と話す。
移転理由について、店主の平見(ひらみ)浩志さんは「サービスの質を上げるため。ソーシャルディスタンスが求められるご時世だが、お客さんとの心の距離は近づけて、コミュニケーションを大切にしていきたい」と話す。「『あぎ』で大切にしていた日本酒への思いを引き継ぎつつ、新しいジャンルに挑戦していきたい」とも。
フードメニューは、「味に自信があり、ぜひ食べてほしい」という思いから価格を抑えて提供するミナミマグロの「刺し身(大トロ・中トロ・赤み)」(1,500円)や、宮崎牛の「A5サーロイン炙(あぶ)り三種」(1,800円)などを提供する。「季節のお浸し」(500円)、「季節の素揚げ」(500円)、宮崎牛を使う「A5炙りリブロースの肉じゃが」(900円)、「季節の土鍋御飯(1~2人前)」(1,400円)なども。
ドリンクメニューは、国内約80蔵・100銘柄の日本酒(90ミリリットル=500円、180ミリリットル=1,000円)をそろえる。メニュー表に銘柄を記載せず、平見さんが客の好みや気分を聞いてお薦めを選ぶことも。ラインアップは、今西酒造(奈良県)の「みむろ杉」や湯川酒造(長野県)の「十六代 九郎右衛門」、鍋店(千葉県)の「不動」など。このほか、「サッポロ ラガービール(赤星)中瓶」(700円)、サントリー 響」(1,200円)なども用意する。想定客単価は6,000~8,000円。
「コロナ禍で外出を控えていると、季節の変化をあまり感じにくいのでは。当店での食事を通して、五感で日本の四季を堪能してほしい」と平見さん。「1人での来店も大歓迎。個室もあるので、状況が落ち着いたら、接待でも利用してもらいたい」とほほ笑む。
営業時間は17時~23時(緊急事態宣言中は13時~20時まで)。日曜・祝日定休。新型コロナウイルス感染症の拡大防止策として、入店時の検温、アルコール消毒を実施するほか、1時間に1回換気し、スタッフはマスクを着用する。