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品川駅港南口に「品川ゴールデン横丁」 飲食店9店が集結、テークアウトも視野に

「アジアン肉エリア」外観

「アジアン肉エリア」外観

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 飲食店街「輝け!品川ゴールデン横丁」(港区港南2)が8月26日、品川駅港南口近くの品川フロントビル地下1階にオープンした。経営は、かばはうすホールディングス(島根県)、センディ(中央区)、雅門(品川区南大井3)、大連(鳥取県)の4社共同。

「輝け!品川ゴールデン横丁」フロアマップ

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 山陰地方で飲食事業を手掛けるかばはうすホールディングスは2010(平成22)年、同ビルで「山陰海鮮 炉端かば 品川店」を開店した。昨年の契約更新時に隣接する沖縄料理店「ナンクルナイサ きばいやんせー 品川店」の撤退が決まったため、同フロア全面を使った新業態を構想。地元のつながりやビル入居時の縁があった3社に声を掛けたという。

 かばはうすホールディングス社長の松田幸紀さんは「隣接店の経営者は自分の師匠的な存在で、撤退後も何かの形で店の面影を残したいと思った。また、隣のテナントに飲食以外の店が入ると自店の売り上げも厳しくなる。宴会や団体客の利用が見込めない中、複数の飲食店が集まる『横丁』を思い付いた」と話す。

 「炉端かば」跡を全面改装し、「ナンクルナイサ きばいやんせー」跡は居抜きで利用する。横丁全体を「台湾・和食エリア」=4店、「アジアン肉エリア」=5店に分け、店舗間は壁で区切らず、施設内の厨房(ちゅうぼう)3カ所を各店で共有する。総店舗面積は160坪。総席数は284席。

 台湾・和食エリアには、「産直牡蠣(かき)と生まぐろ かば」「自家製十割そばと揚げたて天麩羅(てんぷら) 十割」「元祖鶏ちゃん焼き ねじべえ」「台湾酒場だんだん」の4店が入る。アジアン肉エリアには、「煮込み串カツ 福介」「鉄板バル 和牛4番 マーチン」「タイ屋台食堂 センディストリート」「韓国屋台 鍋の店 韓チャン」、「ミュージック喫茶&バー クリームソーダ」の5店が並ぶ。

 注文・会計は各店で行うが、「ミュージック喫茶&バー クリームソーダ」とフロア中央に設けられた共有エリア席では、各店の一部メニューを注文できる。共有エリアでは、休日限定で子ども向けの縁日コーナーも展開。駄菓子などを1つ100円で販売する。

 想定する利用客は、平日はオフィスワーカー、休日は近隣に住むファミリー層。売り上げ目標は月2,350万円で、緊急事態宣言中はその3割を目指す。

 「品川駅港南口は10年前から変わらずオフィスワーカーの多いエリアだが、家族連れを見掛けることが年々増えてきた」と松田さん。「横丁内の全メニューでテークアウト対応を検討している。世間で暗い話題が続くこともあり、明るい店構えを意識した。利用してほしい」と話す。

 営業時間は11時30分~14時、17時~23時。当面は20時までの時短営業で、アルコールの提供を取りやめる。新型コロナウイルス感染症の対策として、横丁全店共通のマニュアルを設定。施設内には検温器とアルコール消毒を複数台設置し、利用後の席はアルコール消毒するほか、スタッフの健康状態を管理する。

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