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品プリのハーツ品川スタジオで「バーチャル世界遺産コンサート」開催迫る ユーチューブ生配信も

「バーチャル世界遺産コンサート」会場(写真提供=ハーツ品川スタジオ)

「バーチャル世界遺産コンサート」会場(写真提供=ハーツ品川スタジオ)

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 品川プリンスホテル内「ハーツ品川スタジオ」(港区高輪4)で9月15日、「バーチャル世界遺産コンサート」が開かれる。主催は「せか☆オタ」代表でフリーアナウンサーの鈴谷優さん。

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 会場の「ハーツ品川スタジオ」は同ホテルの宴会場だったが、コロナ禍で利用が激減。2021年5月から、映像企画制作を手掛けるハーツ(江東区)が製薬企業の学術講演会を中心とした配信スタジオとして活用している。会場面積は約100坪。

 同イベントは、クラシック音楽のコンサートと世界遺産の解説を組み合わせて開催する。ユーチューブでの生配信に加え、会場では新型コロナウイルス感染症対策を講じて観覧席40席を用意する。

 開催のきっかけについて、主催の鈴谷さんは「クラシックの音楽家は演奏会のキャンセルが相次ぎ、これまで通り仕事を待っているだけでは音楽を続けるのが難しい状況に。音楽家がいなくなると、演奏技術や文化の継承ができなくなってしまう」と話す。演奏者の状況を知り、発信する立場として何かできることがないか、考えるようになったという。

 「自分自身、リポーターなどフリーアナウンサーとしての仕事のチャンスが減り、新しいことを始める必要を感じていた」と鈴谷さん。空き時間を活用して世界遺産マイスターの資格を取り、検定会場で出会ったモデルのあけひとみさん、大学生の野口颯良さんらと「せか☆オタ」を結成。連絡をとり合ううちに、世界遺産とクラシック音楽の相性の良さを生かすアイデアが出たという。「ハーツ品川スタジオさんの『頑張っている個人や団体に積極的に会場を提供したい』という思いと合致し、配信コンサートが実現した」とも。

 当日は、各地の世界遺産の写真をバックスクリーンに映しながら弦楽合奏団が世界遺産にちなんだ楽曲を生演奏する。「その土地出身の音楽家が作った曲や地名を冠した曲など世界遺産とクラシック曲は切っても切り離せない存在。まさに世界遺産の中で演奏しているような光景を演出する」と鈴谷さん。

 弦楽合奏団は、ヴァイオリニストの三上亮さんをリーダーに結成。「クラシック界の第一線で活躍する演奏家と若手の演奏家を交え、若手の今後の活動を応援する気持ちを込めている」という。三上さんのほか、對馬佳祐さん(ヴァイオリニスト)、生野正樹さん、西村梨沙さん(以上、ヴィオリスト)、奥泉貴圭さん(チェリスト)、谷口拓史さん(コントラバシスト)、上里なごみさん、石塚万菜さん(以上、東京芸術大学1年・ヴァイオリン)、牟田口遥香さん(同大学4年・チェロ)の9人がメンバーを務める。

 同イベントは現在、クラウドファンディングを実施中。支援者には、コンサートのエンドロールに名前を掲載されるほか、メンバーのサインやグッズ進呈のリターンも。9月10日23時59分まで。

 当日のユーチューブ配信は4K画質で、鈴谷さんと三上さんそれぞれの個人チャンネルから無料で視聴できる。会場席は前売り券=3,500円、当日券=4,000円で、申し込みはクラウドファンディングサイトにあるメールアドレスで受け付ける。

 「テレビでよく流れるあの曲も演奏予定。曲の一部しか聞いたことがない人も、通して聞くと新しい発見があるはず」と鈴谷さん。「気軽に外出できなくても、家で安心してコンサートと旅行気分を両方味わってもらえたら。皆さんにとって少しでも癒やしの時間、楽しい時間にできるように頑張りたい」と意気込む。

 開演時間=19時、現地観覧の開場時間=18時30分。会場の新型コロナウイルス感染症の対策として、スタッフはマスクを着用し、一曲ごとに会場を換気する。来場客には手指の消毒と検温、マスクの着用をお願いする。緊急事態宣言下の政府ガイドラインに沿った座席を設けるほか、演奏者と来場客の交流は実施しない。

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