スリランカカレー店「スパイスカレー食堂 五反田店」(品川区西五反田1)が西五反田エリアにオープンして2カ月がたつ。経営は、カフェなどのフランチャイズ事業のプロデュースを手掛けるズキュン(小金井市)。
同ブランドには、1号店の四ツ谷店(新宿区)をはじめ系列店を含む4店がある。五反田店はズキュンがボランタリーチェーン加盟店として運営する。
立ち飲み居酒屋「煮込み専門店 ばかたれ」跡を改装して利用する。施工時には、床とテーブルの上にはプラチナ・プレミアムコートを塗り、トイレの中、厨房、天井、壁にはサンテクガードを噴霧して、内装全体を抗菌仕様にしたという。店舗面積は5.5坪。席数は7席。
オープンの経緯について、同社社長の加治幸夫さんは「四ツ谷店を運営する会社の社長とは15年来の仲。カレー店を立ち上げた話を聞き、翌日すぐに食べに行ったところ、油をほとんど使わずグルテンフリーな点が健康的だったので好印象を持った。スパイスの魅力も感じられ、自分でも運営したくなり、物件を探して開店にこぎ着けた」と話す。
注文時には、券売機で食券を購入してもらう。注文客にベースのカレーを選んでもらい、スリランカの豆カレー「パリップ」、ジャガイモとインゲンのカレー、ジャスミンライス、紫キャベツのピクルス、ニンジンのサンボール、三つ葉のサンボールと共にプレートに盛り合わせて提供するスタイル。豆の粉で作ったスナック「パパダム」を割ってトッピングしながら食べてもらう。
カレーメニューは、「ブラックチキンカレー」(1,200円)、「ブラックポークカレー」(1,300円)、豆腐を使った「ベジタブルキーマカレー」(1,200円)、「シーフードカレー」(1,400円)をそろえる。ベースのカレーのあいがけ(200円)も。クミンやコリアンダーのほか、スリランカで料理に使われるカリーパウダー、ココナッツパウダー、ゴラカなど、20種類以上のスパイスを組み合わせる。
ドリンクメニューは、豆乳、ヨーグルト、ザクロを入れたオリジナルドリンク「VARKS(バークス)」(400円)を用意する。
いずれもテークアウトやデリバリーに対応。想定客単価は1,150円。
「来店はもちろん、テークアウトやデリバリーの注文が好調。カレーなのに腹部の膨満や胸焼けになりづらいという声ももらった」と加治さん。「オリジナルドリンクのVARKSもこれからアピールしていく。栄養バランスの取れた食事を提供する飲食店などを厚労省が認証する『スマートミール認証マーク』を取得できるように努めたい。店は大通りを入ったところにあるが、少しずつ地域の人に知ってもらえたら」と意気込む。
平日朝は8時から営業。加治さんは「朝からスパイスカレーを食べて、元気で1日を過ごしてもらいたい」と呼び掛ける。
営業時間は8時~20時(土曜・日曜・祝日は11時から)。100食が売り切れ次第終了。新型コロナウイルス感染症の対策として、店員はマスクを着用し、手洗いする。