写真展「写真集『セピア色の品川』より『品川神社と北馬場界隈』」が、品川宿交流館(品川区北品川2)1階で開かれ、古い品川の町並みや人々の写真が地元住民に公開されている。
「セピア色の品川」は1992(平成4)年に刊行された写真集。品川宿かいわいの風景や暮らしの様子など地域に残るモノクロ写真を集めて製作されたが、原版が破棄されてしまったことから増刷できずこれまで絶版となっていた。
2020年、品川神社(北品川3)御社殿改修の際、宮司からの提案で奉賛の礼品として復刻改訂版「セピア色の品川 令和から品川へ」を刊行。2021年11月には、北二町会会館(北品川2)で品川神社主催の記念写真展を開催した。
今回の写真展は、北馬場エリアの祭事を中心に写真パネル80点以上を展示する。内容は、「大名行列」の写真や子ども相撲大会、品川神社からの神輿(みこし)の宮出しの様子、旧北馬場駅ホームの駅名板、駅舎の写真など。一部、写真集に掲載されていない写真も展示する。
しながわ観光協会の大越章光さんは「昨年の春は、東品川・南品川の写真を中心に展示をした。展示を見た地域の人が『うちにもこんな写真がある』と情報を提供してくれることもある。訪れてくれる人によって地域のエピソードが集まり、交流館として場の役目も感じる」と話す。
「セピア色の品川 令和から品川へ」(3,000円)は現在、品川神社、品川宿交流館などで販売している。
開館時間は10時~16時。月曜定休。入場無料。5月15日まで。新型コロナウイルス感染症の対策として消毒液を設置する。