目黒・喜多能楽堂で「青年能」公演-24歳と22歳の若手能楽師が主演

喜多流能楽師の塩津圭介さん(左)と佐藤寛泰さん

喜多流能楽師の塩津圭介さん(左)と佐藤寛泰さん

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 喜多流職分会は9月27日、喜多能楽堂(品川区上大崎4、TEL 03-3491-8813)で「第28回喜多流青年能」を行う。喜多流能楽師の塩津圭介さん(23)と佐藤寛泰さん(22)が主演を務める。

 能は室町時代に完成した伝統芸能。美しい衣装を着て、「おもて」と呼ばれる面をつけて舞う。「能は人間の感情を別のものに乗せて表現する世界。例えば怒りは鬼、悲しみは子どもを失った母などで表現する。単純に死者の世界ではなく、実在する人間ではない別の登場人物に思いを乗せる」(塩津さん)

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 主役を演じる「シテ方」の流儀には現在、観世流・宝生流・金春流・金剛流・喜多流の五流があり、喜多流はその中で最も遅い江戸時代に完成され、質実剛健で、武士色が強い芸風を持つ。喜多流の青年能は現在5人。約20~40代の若手が修行している。9月27日に行われる「第28回喜多流青年能」では、塩津さんが1番「枕慈童」、佐藤さんが3番「春日龍神」のシテとして出演予定。

 能は世襲制で、佐藤さんと塩津さんも能楽師の家生まれ。塩津さんは3歳で、佐藤さんは2歳で初舞台を踏み、現在は2人とも内弟子として修行中。塩津さんは今年3月に東京学芸大学 教育学部を卒業したばかり。佐藤さんは東京芸術大学音楽学部邦楽科を卒業し、修行中の身でありながらプロとして、地方公演や一般の人への指導を行い、能に関わらない日はほとんどないという。

 塩津さんと佐藤さんは「きらびやかな衣装や能楽堂の非日常的な空間も能の魅力のひとつ。あまり構え過ぎず、美術館に行く感覚で、若い人にも能を見てもらえれば。『青年能』のような大きな舞台に立てるのは恵まれているので、それに向けて精進していきたい」と話す。

 上演時間は、12時~17時(春日龍神=15時30分ごろ~)。料金は、一般=4,000円(前売り3,500円)、学生=2,500円(前売り2,000円)。チケットの販売は電話で受け付けている。(喜多能楽堂 TEL 03-3491-8813)

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