コーヒースタンド「ambos coffee(アンボスコーヒー)」(品川区二葉3)が西大井駅近くののんき通り商店街にオープンして3カ月がたった。運営は空間デザインやプロダクトデザインを手がけるambos(同)。
代表の石井一東(かずはる)さんは、建築事務所やコクヨでの勤務を経て、2020年に同事務所を設立。約12坪の事務所フロアにギャラリーとコーヒースタンドを併設する。
コーヒースタンドは、オーストラリア・メルボルンなどでのバリスタ経験を持つ末包(すえかね)翔子さんと共に運営する。テイクアウトのみ。
コーヒースタンド開設の経緯について、石井さんは「とにかくおいしいコーヒーを飲みたかった。近所には気軽に飲める店がなく、コンビニかファストフード店で購入していた。事務所立ち上げの際、物件の工事中に多くの住民からカフェができるのかと聞かれたため、需要は以前から実感していた」と話す。
メニューは、「ハンドドリップコーヒー」「コールドブリュー(水出しコーヒー)」(以上500円)、子ども向けに「リンゴジュース」(300円)を用意する。定番のロースターを持たず、豆は複数種類を毎週入れ替える。コーヒー豆の販売も行う。
末包さんは「豆それぞれのフレーバーの特徴を楽しんでもらえたら。来店客が選びやすいように、試飲をして感じたフレーバーの特徴をメニュー表に記載していている」と話す。
石井さんは「これまでは、年に1、2回ギャラリーで展示会をするほかは地域住民との交流が少なかったが、コーヒーの提供により来客数が増えて、地域とのつながりを感じるようになった。今後はギャラリーとコーヒーの店というイメージを定着させたい」と意気込む。
金曜・土曜・日曜のみ営業する。営業時間は8時30分~17時。