ラーメン店「麺屋 おやゆび」(港区芝2)が三田エリアの芝商店会にオープンして1カ月がたった。
今年6月10日から100日限定で営業したかき氷とラーメンの店「雲のきれま」跡を居抜きで活用する。店舗面積は約10坪。座席はカウンター=7席、テーブル=2席、テラス=2席。
店主の駒崎慶介さんは元会社員で、2年ほど前からさまざまなラーメン店で修業や立ち上げ店長などを経験。「雲のきれま」(同)を経営していた矢嶋純さんのいとこで、同店ではラーメンの調理を担当していた。
駒崎さんは「ラーメンが好きで会社を辞めた。独立を考えていた時に、純ちゃんに声をかけられて店を手伝うことに。独立の話を伝えたところ、店の設備をそのまま利用させてもらえることになった」と話す。
店名の由来について「親指は手の中で他の指と向き合っている。食材やお客さんに向き合ってラーメンを作るという思いを込めた。ロゴは友人の奥さんがデザインしてくれたもので、指紋を麺で表現したところが気に入っている」と駒崎さん。
コンセプトに「老若男女問わずに食べられる優しい味」を掲げる。だしは煮干しと鶏、貝を中心に取り、麺は北海道産の小麦粉「春ゆたか」と石臼ひき全粒粉などを使って店内の製麺機で作る。スープの味は「しお」と「しょうゆ」で、好みでさんしょうをトッピングできる。昆布水に浸した状態で提供される麺を特製スープにつけて食べる「昆布水つけ麺」にも変更できる。
看板メニューの「ワンタンラァ麺」(1,000円)は、自家製の皮で包んだ2種類のワンタン(エビ・豚ひき肉)をトッピングする。そのほか「ラァ麺」(800円)や「ワンタンスープ」(950円)、日替わりの「まかないご飯」(300円)などを提供する。ラーメンとまかないご飯のセットは50円引き。
トッピングに「ワンタン2個」(200円)と「今日のおつまみ」(500円)、替え玉に調味油やたれ、薬味などをあえた「和(あ)え玉」(250円)も。
ドリンクメニューはビール(500円)と日本酒(650円)を用意する。客単価は1,000円。
「肉厚なワンタンが自慢。個人的には『しお山椒(さんしょう)ワンタンラァ麺』がお薦め。今後は『汁なしラァ麺』や『限定ラァ麺』など、メニュー数を増やす予定」と駒崎さん。「ラーメン店は男性客中心というイメージがあるかもしれないが、女性も入りやすい店づくりを意識している。地域の方に愛される店にしていきたい」と話す。
営業時間は11時~15時、18時~21時。水曜・日曜定休。