「Bistro Bakery Tatsumi(ビストロベーカリー タツミ)」(品川区西五反田4)が3月8日、不動前駅前近くにオープンした。経営はアンズカンパニー(同)。
2011(平成23)年に中目黒で開業した「Bistro Tatsumi(ビストロ タツミ)」(目黒区)の新業態。同店オーナーシェフの廣瀬亮さんと店舗デザインなどを手がける行淳弥さんが立ち上げた。
開店経緯について、廣瀬さんは「5年ほど前から、ビストロの総菜をパンにのせたベーカリー業態を構想していた。本店近くの物件を探していたが見つからず、武蔵小山の下見帰りにかむろ坂を通ったところ、不動前駅通り商店街の人通りを見て理想的だと感じた」と話す。
店の外観はビストロタツミとの統一感を持たせ、赤を中心にデザインしたという。店舗面積は8.5坪。テイクアウトのみ。
パンは20種類以上を用意する。北海道産の小麦粉「キタノカオリ」を使った「タツミのフォカッチャ」(205円)は、ビストロタツミでも提供している看板商品。総菜パンは季節の食材を中心に、マスタードを利かせたベシャメルソースが特徴の「新ジャガとベーコンのアルザス」(330円)、「芝エビと菜の花のグラタンパン」(365円)、「芽キャベツのお好み焼パン」(300円)、「黒豚ソーセージのフレンチドッグ」(700円)、ミルククリームに刻んだイチゴをまぜた「いちごミルク」(260円)などを用意する。
地域のニーズに合わせ、定番メニューもそろえる。道産小麦粉「はるきらり」と「きたほなみ」を使った「バゲット」(270円)ほか、カスタードクリームをブリオッシュ生地で包んで焼き上げた「クリームパン」(250円)、スパイスを利かせたインドカレーを包んだ「カレーパン」(268円)、粒あんの「あんバター」(260円)なども。「クリームやカレーといったフィリング(パンに詰めたり挟んだりする具材)にこだわりたい」と廣瀬さん。
今後は設備が整い次第、サンドイッチなどの冷蔵商品を販売し、品数を増やす予定だという。廣瀬さんは「タツミらしい、アバ(内臓)を使った料理などもパンとして提供できたら。ビストロならではの総菜パンと、ベーカリーとしての定番パン、どちらも力を入れていく」と意気込む。
営業時間は10時~19時。火曜定休。