北品川・八ツ山(品川区北品川1)から南品川・青物横丁(南品川3)までの旧東海道品川宿周辺エリアで、9月16日・17日、第30回「しながわ宿場まつり」が開催される。
主催は北品川本通り商店会、北品川商店街協同組合、新馬場商店街振興組合、青物横丁商店街振興組合。
東海道五十三次の最初の宿場町として栄えた品川の歴史にちなむ同イベント。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため2020年から2022年は中止となったため、4年ぶりの開催となる。公募で選ばれたきらびやかな着物姿の女性たちが、吉原流の歩き方「外八文字」で約1キロの距離を練り歩く「おいらん道中」は、今回は実施しない。
しながわ宿場まつり実行委員会の権東品(ごん とうしな)さんは「コロナ禍で商店街は大きなダメージを受けたが、地元の祭りをどうにか次につなげたいとみんなで知恵を絞り、区商連など関係各所の協力もあって開催にこぎ着けた」と話す。
2日間にわたり、縁日やステージパフォーマンス、消防体験、火渡り荒行、事前に募集した一般参加者が江戸町人の格好をしてパレードをする江戸風俗行列など、各所で催しを行う。
新たな試みとして、北品川本通り商店会エリアで「宿場ナイト」を開催する。事前に募集した参加者が江戸町人の格好をして同エリアや「宿場ナイト」の参加協力店に現れ、祭りの一般参加者は町人たちと一緒に飲んだり写真を撮ったりできる。「おいらん道中」を行わないため、その時間帯に何かできないかと企画したという。
同企画の参加協力店は「煮込み屋赤ねこ」「PIZZERIA MAX(ピッツェリア マックス)」「そば処(どころ)いってつ」「中華料理 開」「ゲストハウス品川宿」(以上北品川1)、洋風居酒屋「KINBAR(キンバル)」(北品川2)など。開催日時は9月16日の17時~20時。
権さんは「街道沿いの建物は様変わりしたが、道程や道幅は当時のまま。風情ある旧東海道の雰囲気を楽しんでもらえたら」と話す。
開催時間は16日=10時~20時、17日=10時~18時。