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きゅりあんで映画「僕らは夢の中へ」上映 八潮RUNrun部が東海道五十三次走破

(左から)「八潮RUNrun部」メンバーの谷口貴俊さん、谷口貴昭さん、中村奏汰さん、鈴木杏汰さん、井沢賢人さん(写真提供=八潮RUNrun部)

(左から)「八潮RUNrun部」メンバーの谷口貴俊さん、谷口貴昭さん、中村奏汰さん、鈴木杏汰さん、井沢賢人さん(写真提供=八潮RUNrun部)

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 映画「僕らは夢の中へ」が3月7日と4月20日、大井町駅前の総合区民会館「きゅりあん」(品川区東大井5、TEL 03-5479-4100)小ホールで上映される。主催は映画製作団体「BYN」。

京都の三条大橋で、恩師の廣橋智美さん(左から3人目)との再会を果たした八潮RUNrun部 (写真提供=八潮RUNrun部)

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 同映画は、品川区八潮で生まれ育った幼なじみ5人で結成されたランニングチーム「八潮RUNrun(やしおランラン)部」が、東海道五十三次(東京・日本橋から京都・三条大橋まで)の約500キロ間を11日で走破する挑戦を記録したドキュメンタリー。同チームのメンバーで本作の総監督を務める井沢賢人さんが学生を中心とした映画製作団体「BYN」を立ち上げ、映画を完成させた。

 八潮RUNrun部は、品川区立八潮学園同級生の井沢さん、鈴木杏汰さん、谷口貴俊さん、谷口貴昭さん、中村奏汰さんによるランニングチーム。井沢さんによると、同校陸上部顧問の廣橋智美さんと陸上部員の谷口貴俊さんたちが行っていた早ランニングに鈴木さんが飛び入り参加し、ほかのメンバーも加わったことでチームの原型ができたという。2018(平成30)年3月にチーム名が決まり、春休み期間を利用してランニングを継続していた。

 同年4 月、廣橋さんは民宿開業の夢をかなえるために教職を辞し、東海道五十三次の宿場町・品川宿にある「ゲストハウス品川宿」(北品川1)で1年間修業することになった。2019年春、廣橋さんは民宿開業に向けて福岡に移住。高校生になったメンバーたちは、いつか東海道五十三次を走って、終点の京都・三条で廣橋さんと待ち合わせる計画を話し合っていたという。

 その後、大学受験で1年間活動を休止した同チームは、2021 年 4 月に再始動。井沢さんと鈴木さんは、結成5周年に向けて、東海道五十三次走破の計画を実行しようと他のメンバーに持ちかけた。11日間という期間について、鈴木さんは「みんなフルマラソンを走れるから、1日50キロぐらいいけるだろうという軽いノリで決めてしまった」と振り返る。2022年3月10日、八潮RUNrun部は日本橋を出発した。

 映画化について、井沢さんは「記録のために、当初から映画を作ろうとカメラを回していたが、仲間内だけの思い出ムービーのようなものを想定していた。その後、実際に走り終えたことで、僕たちが挑戦して学んだことをいろんな人に見てもらいたいという気持ちが芽生え、大々的に映画化したいと考えるようになった」と話す。東京工芸大学に進学した井沢さんが美大や専門学校の学生、フリーランスのクリエーターなどに声をかけ、八潮RUNrun部による東海道五十三次走破11日間のドキュメンタリー映画を完成させた。

 「何度も諦めかけたが、映画を作りたいという井沢くんの夢をかなえられてよかった。見た人がどんな解釈をするのか楽しみ」と鈴木さん。井沢さんは「自分たちでカメラを回して走ってという、ドキュメンタリーとしては変わった構成だと思う。八潮RUNrun部と同じ目線で、東海道500キロの冒険を体験してほしい」と話す。

 3月7日の上映開始時間は、第一部=15時30分、第二部=18時30分。チケット料金は、一般=500円、高校生以下無料。チケットサイト「teket(テケト)」で販売する。

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