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西小山に「茶問屋 小澤商店」 創業56年、立ち退きで武蔵小山から移転

(左から)「茶問屋 小澤商店」社長の小澤健次さん、妻の惠美子さん

(左から)「茶問屋 小澤商店」社長の小澤健次さん、妻の惠美子さん

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 「茶問屋 小澤商店」(品川区小山5、TEL 03-3782-1932)が3月9日、西小山に移転オープンした。運営は小澤商店(同)。

「茶問屋 小澤商店」カウンター

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 ひしだい製茶(静岡県)に勤めていた創業社長が1968(昭和43)年、武蔵小山に出店した同店。創業者が亡くなり、息子の小澤健次さんが2代目社長として事業を継承した。移転先の物件の店舗面積は約15坪。

 小澤社長は移転の経緯について、「2022年10月ごろから建て替えによる立ち退きの話があり、近場で広い物件を探していた。しかし、期限が迫っても希望どおりの店舗はなかなか見つからず、最終的には面積が前店の半分くらいになってしまった」と振り返る。「ただ、西小山の高齢のお客さまが『近所には茶屋がなかったからうれしい』と言ってくれる。週末の人通りが多く、移転してよかった」と小澤社長。

 同店は、日本茶葉の卸売りと店頭販売を行う。茶葉は、静岡県産の掛川茶「鳳の里」(100グラム=2,160円)、「雅の里」(100グラム=1,620円)、「希の里」(100グラム=1,400円)、鹿児島県産の知覧茶(200グラム=1,290円)、炭火煎りほうじ茶「陽光」(100グラム=1,080円)、「初花」(100グラム=860円)、「萌黄」(100グラム=640円)など60種類以上をそろえる。茶葉は袋に詰めプレス機械で封をして密閉する。

 お茶受けとして、のり、せんべい、ようかんの販売も行う。商品は、「味付け海苔(のり)」(380円)、大森の濱口海苔店の「寿司(すし)はね海苔」(10枚入り=345円)、せんべい(3袋=550円)、吉祥寺の和菓子店「菓匠 こしの」のようかん(小豆=670円、栗=850円)など。「こしののようかんを扱っていた戸越公園の茶屋が閉店することになり、小澤商店で売らないかと声をかけられ、販売権を引き継いだ」と小澤社長。茶葉とようかんの詰め合わせも用意する。

 小澤社長は「お茶を売る人と飲む人がどんどん減っているが、これからも茶葉を売っていきたい。和菓子屋などにも卸す予定」と話す。

 営業時間は9時~19時。日曜・祝日定休。

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