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「目黒のさんま祭り」でサンマ7千匹配布-宮古市から高校生も参加

「目黒のさんま祭り」メーン会場の様子

「目黒のさんま祭り」メーン会場の様子

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 目黒駅東口のりそな銀行前(品川区上大崎3)をメイン会場に9月4日、第16回「目黒のさんま祭り」が開かれた。主催は、目黒駅前商店街振興組合(品川区上大崎2)。

「目黒のさんま祭り」で、休憩時間にサンマをほおばる女性スタッフ

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 行列のピークは、11時半頃。この時点で5,000人以上が列を成した。推定来場者数はおよそ3万人。振る舞われた無料サンマの総数は約7,000匹。

 3月11日に発生した東日本大震災で、毎年サンマを提供してきた宮古市が被災。祭りそのものの開催も危ぶまれたが、市と地元漁協の協力によって例年どおり行われた。

 今回のさんま祭りでは、宮古市の復興支援のため、会場に募金箱を設置。さらに、「がんばれ!宮古市」と書かれた応援ストラップなども販売した。売り上げは宮古市へ送られる。

 宮古水産高校の生徒9人も祭りに駆けつけ、「サンマの缶詰」の販売や焼き場の調理を担当した。缶詰を販売していた生徒の長洞吏紗さんは、「思った以上に人出が多く、缶詰の売れ行きも好調。開始1時間で、1袋8個入りの缶詰が100個程度が売れた」と驚く。焼き場担当の中村裕作さんは、「こういった活気のあるお祭りに参加できたことで、こちらも元気をもらえる。ここでさんまを食べて、宮古に行きたいと思ってもらえたらうれしい」と話す。

 目黒駅周辺の企業関係者も運営側として参加。焼き場での調理を担当した石川敦子さんは、「ゴールデンウィークに都民ボランティアとして気仙沼に行き、目黒のさんま祭りが現地でとても喜んでもらえていることを知った。今回初めて焼き場に立ったが、サンマを焼くことに必死で時間があっという間に経つ」と笑う。

 友人と二人で朝8時から2時間並び、さんまを手に入れた金谷さんは(目黒区在住)、「かつて仙台にいたことがあり、宮古市のサンマが食べられるということで参加した。サンマはおいしいし、募金もできたし、来てよかった」と笑顔を見せる。

 「目黒のさんま祭り」実行委員長の中崎政和さんは、「宮古の漁港を復興させたいという市長の熱意に応えるべく開催を決めた。大勢の方にご来場いただき、本当にホッとしている。集まった義援金は、直接宮古市に持っていく予定」と話す。

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