品川女子学院、ヤフーと連携しネットビジネス授業-「ヤフオク」課題に

生徒の前で講演するヤフーの八代さん。

生徒の前で講演するヤフーの八代さん。

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 品川女子学院は、ヤフー(港区)と連携し、インターネットビジネスを実体験する授業を開始した。

授業風景

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 同校は、28歳を迎えた時に社会で活躍している女性を育成することを目的とした「28プロジェクト」の一環として企業と共同でプログラムを展開している。対象は同学院中等部3年生約200人。4年目となる今回はヤフー社員を講師に迎え、今年12月までに7回の授業を行う。全授業の終了までに課題による選抜形式で代表チームを決定し、最終的には「Yahoo!オークション」内に生徒が作った「特集」ページを公開する予定。

 初回となった6月10日の授業では、同社の会社概要、ヤフーオークション(ヤフオク)が社会に与えた影響などを講義形式で説明。「ヤフオクに出す商品」という課題に対して優秀なアイデアを出したチームが同19日、同社を訪問。当日は同社の井上雅博社長へのプレゼンテーションも行われ、企業をターゲットに「品川女子の壁を広告として使える所有権」など広告代理店さながらのアイデアに対し、「ターゲットが絞られるので企業にも消費者にもメリットがある点が良い。しかし所有権だと一度売ってしまうと終わりだが、期間を決めた利用権ならもっともうかる」など、ビジネス視点でのアドバイスも行った。

 同24日は2度目の授業日。同社でオークション事業を9年担当した八代峰樹さんが講師を務め、ヤフーがどのように利益をえているかなど講義。「ウェブサービスを作ることは、リアルな世界を作ることと同じ」とし、年賀状を例に挙げて「誰のために、何を、いつ、どこで、なぜ、どんな風に、どれくらい」などサービスに必要な要素について説明した。その後、生徒らは各クラスに分かれ、「女子をテーマにオークションに出品するのにふさわしい商品を考える」などの課題に取り組んだ。

 八代さんは「今回の試みは社会貢献の一つもあるが、若い企画発送力やパワーが活気となり良い刺激になる。ネットの仕事は何をしているのかわかりにくいが、ネットサービスの良さと悪さをわかってもらえれば」と期待を寄せる。

 また、学年主任の神谷岳さんは「28プロジェクトとは、進路指導よりもう少し先を見据えてのプログラムで、保護者の方にも好評を得ている。企業の方が来ていただくことで生徒が社会で働く大人と接することにより、仕事の楽しさなどを実感できれば」と話す。

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