撮影スタジオ「Ray Terrace Studio(レイテラススタジオ)」(品川区南品川6、TEL 03-4500-1515)が大井町駅近くにオープンして1カ月がたった。運営はコワーキングスペース「Ray Terrace」(北品川1)を手掛けるレイテラス(同)。
同スタジオは、代表の新井涼太さんと南さん夫婦による共同運営。物件のオーナーで金属材料加工・鋳造業の津止合金(南品川6)が、倉庫兼応接室として使っていたフロアを改装して利用する。内装は白を基調に、床材にはモルタルを使い、奥には撮影の背景に適した横幅7メートルの白壁を設置。新井さん夫婦が自ら珪藻土(けいそうど)を塗って、漆喰(しっくい)風に仕上げたという。「南向きの窓からの自然光をやわらかく生かすため、室内は余計な色を排除して対象物に焦点を合わせやすくした」南さん。スタジオ面積は約23坪。
開設の経緯について、涼太さんは「今年2月に雑貨店『ハナトツキ』(南品川4)をオープンしたが、商品撮影のため離れた場所にあるスタジオを利用するのは不便なので、近所に自分たちで作ろうと考えた。モデルやスタイリストが電車移動しやすいことや、車で機材を運びやすいように駐車場が近いことも考慮した」と話す。
ダイニングテーブル、シングルベッド、二人掛けソファ、小物はチェスト、ソファー、卓上ライトなどをそろえる。家具は床との相性を考慮して、使い古した木材の色味を再現したラスティック調を選んだという。
利用料金は、1時間あたり平日=8,800円、土曜・日曜・祝日と営業時間外=1万560円。最低利用時間は3時間で、超過料金は1時間ごと。
今後について、南さんは「アパレルやインテリアの商品撮影、インタビューやユーチューブの動画配信などに使ってもらいたい。ゆくゆくは、交流会などのイベントへの貸し出しのほか、友達同士や親子での記念撮影などをお手伝いできたら」と意気込む。
スタジオの利用時間は9時~19時。新型コロナウイルス感染症の対策として、利用者には来場時の検温とアルコール消毒、マスク着用を依頼する。