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しながわ水族館が来場者2000万人突破 5年後にはリニューアルも

しながわ水族館の来場者2000万人記念セレモニーの様子

しながわ水族館の来場者2000万人記念セレモニーの様子

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 しながわ水族館(品川区勝島3、TEL 03-3762-3433)で6月25日、累計来場者数2000万人突破記念セレモニーが行われた。

しながわ水族館のイルカショー

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 同水族館は1991(平成3)年に開館し、昨年30周年を迎えた。2000万人目の来場者となったのは、埼玉県から来た5歳の星蒼太さん。「イルカ・アシカスタジアム」のステージで行われたセレモニーでは、蒼太さんと父の太輝さん、しながわ水族館の鈴木正勝館長、品川区の桑村正敏副区長が登壇し、蒼太さんに1年間の入館無料パスポートが進呈された。

 初めて同水族館に来たという蒼太さんは「(2000万人目と聞いて)びっくりした。水族館の魚ではサメが好き」と話す。父の太輝さんは「いつも行く地元の水族館は淡水魚の展示が中心なので、サメやイルカが見られてよかった。仕事で来られなかった妻とも今度は一緒に来たい」とほほ笑む。

 鈴木館長は「晴れて本日を迎えられたのは、これまで足を運んでくれた皆さんのおかげ。楽しさだけでなく新しさを感じられる水族館を目指していきたい」と感謝を述べた。桑村副区長は「コロナ禍で厳しい局面もあったが、感染対策など取り組んでいる。今後もぜひ利用していただきたい。水族館がある区立公園も整備が進んでいるので、こちらも散策してもらえれば」と話す。

 しながわ区民公園内に位置するしながわ水族館は、勝島運河から海水を引き込んだ人工湖「勝島の海」に隣接し、自然との距離が近いロケーションが特徴。2027年度のリニューアルを計画し、併せてイルカの展示およびイルカショーの廃止を予定している。

 開館当時は、都内唯一のイルカショーを行う水族館として人気を集めたが、その後八景島シーパラダイス(横浜市)、エプソン品川アクアスタジアム(港区高輪4、現マクセルアクアパーク品川)と、京急・JRの沿線で大規模にイルカショーを行う水族館が開館したことなどから、入場者数は減少傾向にあったという。イルカショー廃止の理由は、民間水族館との競合の難しさや、建設費・管理費のコスト、国際的にイルカショーを廃止する風潮が強まっていることなどとしている。

 リニューアル後も、現在と同じ「勝島の海」に隣接する予定だが、現在の建物を改修するか、公園内の新しい場所に建設するかは未定。2023年度にコンペ形式でリニューアル案を募集し、事業者の選定を進める。

 営業時間は10時~17時。入館料は、高校生以上=1,350円、小・中学生=600円、幼児=300円、3歳以下無料、65歳以上=1,200円。品川区在住・在勤・在学者は割引対象となる。

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