食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地(品川区大崎1)は12月14日、会員制ECサイト「Oisix(オイシックス)」で育ちすぎた「すくすく育った やわらか大きなかぶ」の支援販売を始めた。
カブ生産者の古川隆之さん(写真提供=オイシックス・ラ・大地)
「大きなかぶ」は、高温続きで生育が止まらず、正規品の約2倍の大きさになった千葉県八街市のカブ。猛暑や豪雨、台風などの影響で突然発生してしまう規格外品や豊作品などを特別価格で提供する「おたすけOisix」で取り扱う。同社広報の丸尾幸子さんは「以前からECサイト内で人気のカブで、年始に出荷する分まで育ちすぎてしまったため、急きょ販売を決めた」と話す。価格は800グラム(1~3個)で214円。
同サイト内では、厚めの輪切りでじっくり火を通すカブステーキや、スープの具材にする調理法を紹介している。生産者の古川隆之さんお勧めの食べ方は、オイルごとツナ缶とあえる「ツナかぶ」。
同社が業務提携する青果店「旬八」の五反田TOC店(西五反田2)、天王洲店(東品川2)、赤坂店(港区)でも、同日から「大きなかぶ」を1個80円~120円で販売したところ、入荷した400キロが2~3日で全て売り切れたという。「旬八」を運営するアグリゲート(東品川2)広報の佐藤麻美さんは「お客さんからは、『大きい!』『本当にこのサイズでこの値段でいいの?』と、値段と大きさのバランスに驚く声が多かった」と話す。
「このような取り組みによって、新たな産地やおいしい青果と出会えるきっかけもいただけてありがたい。今後も、見た目や形にとらわれず、おいしい青果を都市の皆さんに届けていけたら」と佐藤さん。丸尾さんは「小さい子どもの顔ぐらいの大きさのカブもあるが、品質は正規品と変わらない。皮まで甘くてジューシーなカブをぜひ味わってもらいたい」と話す。
「大きなかぶ」は「おたすけOisix」で販売中。「旬八」への今後の入荷は未定。