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品川図書館で「高知県ブックフェア」 朝ドラ「あんぱん」きっかけに企画

棚作りを担当した図書館スタッフの一人、三城ひかるさん

棚作りを担当した図書館スタッフの一人、三城ひかるさん

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 新馬場駅近くにある品川区立品川図書館(品川区北品川2、TEL 03-3471-4667)で現在、「高知県ブックフェア」が開催されている。

1階のパネル展示

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 企画のきっかけは、現在放送中のNHK連続テレビ小説「あんぱん」。同作は、絵本「アンパンマン」原作者で高知県出身のやなせたかしさんと妻・暢(のぶ)さんをモデルとした物語。

 同館事業担当(第一)主査の小山優さんは「高知県が舞台の同作が話題となっている中で、品川区と高知県が連携協定を結んでいることや、当館に多く収蔵しているやなせたかしさんの作品の魅力を広く知ってもらおうと企画した。自治体とコラボしたブックフェアの開催は今回が初めて」と話す。

 品川区内には現在、坂本龍馬の銅像や板垣退助などの墓所、土佐藩下屋敷跡がある。高知県との歴史的なつながりがあることから、区は2018(平成30)年に「品川区と高知県の連携に関する協定」を締結した。

 1階のロビーには、やなせたかしさんの年表や作家性、ふるさとへの思いを紹介したパネルを計6枚展示。子ども向け、大人向けの2種類を用意する。2階の一般書コーナーの棚には、やなせさんの自伝や高知県出身作家の作品、同県が舞台の作品、カツオ漁やよさこいなど同県の産業・文化に関する書籍など110冊を置く。同フロア児童書コーナーの棚には、『アンパンマン』シリーズや『やなせたかしの新アラビアンナイト』、『チリンのすず』などやなせさんの絵本30冊をそろえる。

 「今回の企画は反響が大きく、『朝ドラで気になっていたので、知識を深められてよかった』などの声をいただいている。『アンパンマン』は多くの人になじみ深いようで、貸出数も伸びている」と小山さん。同館館長の三ッ橋悦子さんは「これをきっかけに図書館に足を運んで、やなせさんや高知県について知るのはもちろん、そのほかのさまざまな本にも親しんでもらえたら」と話す。

 開館時間は、平日・土曜=9時~20時(日曜・祝日は19時まで)。第4月曜休館。5月25日まで。

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