食べる

五反田「原価バー」、階上に2号店-「入れない店」のイメージ払しょくへ

横山信夫社長(右)と3階の内田祐樹さん

横山信夫社長(右)と3階の内田祐樹さん

  • 0

  •  

 JR五反田駅西口近くのダイニングバー「原価BAR」(品川区西五反田2、TEL 03-6417-9909)の2号店が11月22日、同ビルの3階にオープンする。

[広告]

 もともと2階で営業していた同店は、入場料1,500円でメニュー全品を原価で提供。3月のオープン以来、こうしたシステムなどが話題となり、「日に30人はお帰りいただく」人気店となった。経営するハイテンション(同)の横山信夫社長は「コアタイムにお客さまが集中してしまい、せっかくお越しいただいた方に申し訳なかった。まずは半径100メートルくらいのエリアを探していたらところ、すぐ上の階が空いた」と笑う。

 1号店と同じく店舗面積は25坪で、席数は40席。若干間取りが異なるため、1階よりテーブルが広く、席と席の間隔も広くなった。2号店には分煙を導入し、両店の定休日をずらすことで年中無休にする。

 オープン当初よりメニューの種類を増やし、全体的に価格も下げた。ドリンクは、「アサヒスーパードライ」(360ミリリットル、180円)、「バス ペールエール」(340ミリリットル、250円)、「ドラフトギネス」(400ミリリットル、300円)などのビール、すでに原価割れしているという人気カクテル「モヒート」(シングルサイズ120円)、ワインの種類も強化し、市場価格で1万円くらいのものを2,000円で仕入れているという。

 このほか、スペシャルメニューとして長期熟成型のウイスキーや世界で200本しかない希少酒など、通常は「ロスが怖くて仕入れられない」商品を毎月2本、750円~3,000円(30ミリリットル)用意。フードは、メカジキを使用した「フィッシュ&チップス」(300円)、「ベーコンステーキ」(360円)などを新たに追加する。

 「ドリンクもフードもこれまでの仕入れ実績が認められて、仕入価格を下げていただいた。その分をお客さまに還元しても痛手にならないので、多くの方にご来店いただくほど、お客さまの満足度も上げることができる。2階は、2回転すれば黒字になる。確かに回転率は高い方がいいが、お客さまには2~3時間楽しんでいただければ、営業時間内に黒字になる仕組み。2号店を開くことで、『原価バーは行っても入れない』というイメージを払拭(ふっしょく)したい」と横山さん。

 今後については、「来年には3号店の出店を目指す。しばらくは目が届く範囲でドミナント展開を考えている。時間をかけてお客さまが満足していただける店を作り上げていければ」とも。 

 営業時間は17時~翌1時(日曜は24時まで)。2階は日曜定休、3階は月曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース