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大林組「宇宙エレベーター構想」、企業や個人から反響さまざま

上空3万6,000キロメートルの静止軌道ステーションと宇宙太陽光発電パネル。

上空3万6,000キロメートルの静止軌道ステーションと宇宙太陽光発電パネル。

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 大林組(港区港南2)が広報誌「季刊大林」(53号/2月20日発行)の中で発表した「宇宙エレベーター」の構想に、企業や個人からさまざまな反響が寄せられている。

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 同誌は、建設の観点から文明・文化を考証し社会の未来を模索する広報誌。社内で編成したプロジェクトチームが、歴史的建造物の復元や検証、未来の建造物や街の構想などに挑戦した「大林組プロジェクト」のプロセスと成果を誌上で発表している。今回はテーマを「タワー」に据え、世界中のさまざまなタワーを検証した。

 さらに、一般的に地上の建造物が「重力に耐える構造」なのに対し、宇宙へ向けての建造物は「引張力に耐える人類最大の構造」とした宇宙エレベーターの構想も紹介。宇宙の環境を生かし、施工しやすさを考慮したデザインなど、図表を交えながら解説している。同エレベーターのケーブルの全長は9万6,000キロメートルを想定。

 発行から約10日が過ぎた。「一般の50代の人からは、『なるべく長生きして、宇宙エレベーターの完成を見たいという気持ちが湧いてきた』とメールが送られてきたり、企業からは共同研究を持ち掛けられたりと、多方面からさまざまな反響があった」と話すのは、同誌編集長の勝山里美さん。「建設は、社会、歴史と密接に関係するもの。これからも『季刊大林』を通じて、研究者、専門家たちとともに新たな可能性を探っていければ」とも。

 「季刊大林」は同社ホームページで販売も行う。1冊1,000円(送料は同社負担)。

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