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西五反田「紙成屋」が活版印刷機のレンタルサービス 用紙の持ち込み可

同サービスで使用する「手フート印刷機」と店長の笹森さん

同サービスで使用する「手フート印刷機」と店長の笹森さん

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 西五反田エリアの活版印刷店「紙成屋」(品川区西五反田2)が2月7日、活版印刷機レンタルサービスを始めた。経営は印刷事業を手掛けるグッドクロス(同)。

印刷物のサンプル

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 活版印刷とは、「活字」と呼ばれる鉛でできた文字を組んだ版や樹脂凸版・金属凸版などを用いて印刷する方式。同サービスでは、昭和30年代に製造された「手フート印刷機」を使う。版と用紙をセットして左手のレバーを引くと、印刷物が出来上がる仕組みだ。

 サービス開始の経緯について、紙成屋店長の笹森潤也さんは「昨年行われたイベント『活版TOKYO』や『COFFEE COLLECTION』に活版印刷機を持ち込んで、オリジナルポストカードやコースターを作るワークショップを実施した。そこで参加者たちの楽しそうな様子を見て、いつでもサービスを提供できる環境を作りたいと思った。印刷物を受け取った時に感じる温かみが活版印刷の魅力の一つ。インクの濃淡やかすれなども、それぞれが味わいになる」と話す。

 印刷までの準備や印刷時のレクチャーは笹森さんが行う。名刺やショップカード、コースター、結婚式の招待状といったオリジナルグッズほか、ノベルティーなどの印刷にも対応する。名刺100枚ほどであれば1時間ほどで完成するという。

 印刷できる用紙の素材や厚みの制限が少ないことも活版印刷の特徴で、希望の用紙の持ち込みも可能(用紙以外の印刷は要相談)。同じ版を使っても、用紙の色や質感で印象を変えることができるため、アイデア次第で自由度の高い制作物を作ることができる。

 「具体的な案が決まっていなくても、イメージを共有いただければデザインから提案している(別途料金)。活版印刷になじみがない人こそ、まずは気軽に相談してほしい」と笹森さん。「今後は学校に出張して、子ども向けの活版印刷体験や他分野とのコラボレーションを積極的に行っていきたい」と意気込む。

 料金は1種5,000円~(税別・用紙代別途)。出張サービスも可能(別途見積もり)。営業時間は10時~18時。土曜・日曜・祝日定休。

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