来春、劇団四季が大井町に新劇場開設-区有地借り受け20億円で建設

「劇団四季 新劇場発表記者会見」でコメントする浜野品川区長(真ん中)と劇団四季浅利慶太代表(右)、同技術担当の滑川武さん。

「劇団四季 新劇場発表記者会見」でコメントする浜野品川区長(真ん中)と劇団四季浅利慶太代表(右)、同技術担当の滑川武さん。

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 劇団四季(神奈川県横浜市)は6月8日、御殿山ガーデン ホテルラフォーレ東京(品川区北品川4)で会見を行い、大井町に新劇場「四季劇場『夏』」(広町2)を開設すると発表した。

大井町に新設する劇団四季専用劇場の外観

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 同劇場は首都圏では6番目、全国では10番目となる劇団四季の専用劇場。「舞台と客席に一体感がある濃密な空間」をコンセプトに、大井町駅に隣接する品川区有地区に開設する。同地区は現在駐車場で劇団四季が区より借り受ける。建築費は20億円。

 新劇場オープンのきっかけは、今年5月3日に閉館した「キャッツシアター」(東五反田2)の閉館と横浜みなとみらい地区への移転。同劇場の閉館決定後、「地域の人たちの生活に文化で潤いを」という品川区の思いと「演劇文化を広く深く市民社会に根付かせたい」という劇団四季の考えが合致した。客席数は1,200席。ロングラン公演を予定する。

 会見に出席した浜野健品川区長は、「品川区は中間人口50万人、夜間人口35万人と非常に活気にあふれている。新しさと古さが共存する大井町に劇場を作り、品川区から全国に文化を発信できて非常にうれしい。順調に進み、実り多い事業になれば」と期待を寄せる。

 劇団四季の浅利慶太代表は「大井町という交通の良い街に劇場を作ることで広範囲のお客様にもご利用いただける。オープンに向けて大型オーディションを行う予定。こけら落とし公演については現在検討中」と話す。

 同劇場のオープンは2010年春。

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