北品川本通り商店会のフリースペース「楽間」(品川区北品川1、TEL 03-5463-1297)で1月26日より、劇団「巣林舎(そうりんしゃ)」の新作公演「品川出世恋の景清」が行われる。
2003年、近松門左衛門の戯曲を上演するために設立された同劇団。近松作品を現代語訳にアレンジし、現在は年3回の公演を行っている。
主人公の景清が、源氏に一矢報いようとする自身の志への苦悩や2人の女性の間で揺れ動く様子を描いた同作品。台本・演出は同劇団の代表、鈴木正光さんが担当する。「近松の作品には『人情』や『情愛』といった現代にも通じる人間の内面が深く表現されている。巣林舎なりのアレンジを効かせているので、初めて見る人にも気軽に見に来てもらいたい。『近松作品=難しい』という思いを変えることができれば」と鈴木さん。
出演は岡本正己さん、細貝光司さん(以上文学座)、飯塚弘貴さん(巣林舎)、滝沢花野さんなど。「『あの気持ち分かるな』というように、友人や家族と楽しんでもらえるとうれしい。この芝居をきっかけに近松作品に興味を持っていただければ」と飯塚さん。
鈴木さんは「古き街並みの残る品川という土地で、舞台を通じて地域の活性化や発展に少しでも貢献できれば。巣林舎としては、近松作品の良さをもっともっと世に広めていきたい」と展望を語る。
公演は2月5日まで。上演時間は劇団の公式ブログで確認できる。入場料は、一般=2,000円、60歳以上=1,500円、ペアチケット=3,600円、学生=1,000円(要学生証)。予約・問い合わせは巣林舎(TEL 090-3690-5874)まで。