北品川で「幕末太陽傳」PR-日活100周年でデジタル修復版が劇場公開

「幕末太陽傳旗」がはためく旧東海道。フランキー堺さん、南田洋子さん、石原裕次郎さんら出演者が街を彩る

「幕末太陽傳旗」がはためく旧東海道。フランキー堺さん、南田洋子さん、石原裕次郎さんら出演者が街を彩る

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 品川宿を舞台にした映画「幕末太陽傳(たいようでん)」(1957年)のデジタル修復版が劇場公開されるにあたり、北品川エリアでは「公開オリジナルメニュー」や限定商品などが登場している。

映画の舞台となった旅館「相模屋」跡

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 2012年に100周年を迎える日活(文京区)の記念事業として特別上映される同作。川島雄三監督の代表作として知られており、江戸時代末期の品川を舞台に「波乱万丈、悲喜こもごもの人情物語」を描く。

 出演には、フランキー堺さん、南田洋子さん、左幸子さん、石原裕次郎さんら50年代の映画スターが勢ぞろい。古典落語「居残り佐平次」を軸に、「品川心中」「三枚起請」などさまざまな噺(はなし)を一本の物語に紡ぎ上げている。劇場公開は12月23日。

 映画の舞台となった北品川エリアから青物横丁までの商店街が、映画のPRに全面協力。新年には「東海七福神めぐり」で多くの来場者が見込めるため、北品川本通り商店会が旧東海道を使ったアピールを提案したという。現在、旧東海道沿いには「幕末太陽傳」の旗がはためいている。

 「映画を体感する」をテーマに、各飲食店では、かつて品川で栽培されていたとされる江戸野菜「品川カブ」を使ったメニューなどを提供。青果店「マルダイ大塚好雄商店」では品川カブや加工食品を販売するほか、オープニングを撮影した場所とされる「クロモンカフェ」では「品川蕪ホワイトシチュー」(780円)、洋菓子店「品川菓匠 孝庵」(以下、品川2)では品川カブを練り込んだサブレ「品川カブレ」(120円)などを販売する。

 NPO法人東海道品川宿の事務局長、篠原一哲さんは「土蔵相模跡や品川浦、かつて御殿山にあった英国大使館などが映画のシーンに登場している。映画を見て、幕末を生きた人々がお酒を飲んだり遊んだりした場所を感じてほしい」と話す。

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