食べる

大井町に「國酒文化振興酒場 佐賀」 立ち飲みスタイルで日本酒200種提供

店長の長郷章子さん(右)とスタッフ

店長の長郷章子さん(右)とスタッフ

  • 1053

  •  

 スタンディングバー「國酒文化振興酒場 佐賀」(品川区大井1、TEL 03-6451-8098)が8月29日、大井町駅近くの大井光学通り商店街にプレオープンした。経営はフレッシュテック・スタイル(世田谷区)。

「國酒文化振興酒場 佐賀」の店内

[広告]

 店舗ごとに特定地域の地酒を提供する「國酒文化振興酒場」。1号店となる同店では、佐賀県産の日本酒約200種類をそろえる。開店経緯について、オーナーの吉田英治さんは「地元の酒造組合とよい関係が築けたため。佐賀には味わい深い銘柄が数多くあるが、都内に佐賀県の常設アンテナショップがない。この店でアピールできれば」と話す。

 「とんかつ大和田」隣にあり、黒色で統一した店内は立ち飲み席のみ。「日本酒に慣れていない方も入りやすい雰囲気を目指した」と吉田さん。壁には大井出身の画家、杉全直(すぎまたただし)さんの作品を飾る。

 酒瓶の保管には、サンデン・リテールシステム(千代田区)が製造を手掛けるワインセーバー「WHYNOT」を日本酒仕様にした物を使う。酒瓶内の日本酒が空気中の酸素と触れることがないよう、開栓後はボトル内を窒素で満たすため、飲みきるまで鮮度を保つことができるという。

 ドリンクメニューは、全てグラス(半合)で提供する。ラインアップは、「鍋島」(グラス=530円~、2合=2,070円)、「栄光歩盛」(同=600円、同=2,340円)、「窓の梅」(同=680円~、同=2,680円~)、「アカカベ」(同=460円~、同=1,800円~)など。特約店のみ扱える銘柄も用意しているという。各メニューは番号で管理し、初回注文時に自分が飲んだ銘柄の番号を記録できる用紙「飲んだくれノート」も配布する。

 フードメニューは、「有明海のおいしい海苔」(250円)や魚の身を使ったコロッケ「佐賀ぎょろっけ」(1枚=200円、2枚=380円)、「有明えいりあんの干物」(550円)など佐賀県産のつまみを用意する。無料の「佐賀海苔とろとろしょうゆ」をつけて食べる「鯛ちくわ」(500円)、「ご当地カップラーメン」(各350円)もそろえる。

 店長の長郷(なごう)章子さんは「オープン前から近隣の方に声を掛けられることが多く、うれしかった。大井町エリアは酒好きが多い印象。日本酒についてはスタッフもまだまだ勉強中。お客さん同士が教え合ったり、自分の好きな味を探したりと気楽に飲める店にしたい」と笑顔を見せる。

 今後について、吉田さんは「銘柄を350種類に増やしたい。保存状態のよい日本酒が何種類も飲み比べできるので、利き酒師の資格取得を目指す人向けのセットも提供できれば」と意気込む。

 営業時間は15時~23時30分。店休日は、9月=7日、9日、16日、17日、23日、24日、30日。10月以降は定休日なし。本格オープンは9月20日を予定する。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース