「MOBaCAFE(モバカフェ)」(品川区東五反田2、TEL 03-6277-0232)が7月7日、東五反田エリアにオープンした。運営はフォトグラファーと依頼主のマッチングアプリ事業などを手掛けるモバカメ(埼玉県)。
「タリーズコーヒー 五反田東店」跡を居抜きで利用する。店舗面積は約35坪、席数は40席。店内は全席禁煙で、スモーキングスペースを用意する。
店主の平野安健(たかや・やすたけ)さんは、飲食業態に携わるのは初めて。開店の経緯について、「客として前店をよく利用していたが、コロナ禍で閉店することを知った。地域の人にとっても居心地の良いカフェがなくなるのは寂しく、何とかしようとオーナーに思い切って連絡を取った。同ブランドをそのまま引き継ぐのは難しかったが、前店のスタッフを確保しつつ、新店として開業することができた」と話す。
同店はカフェスペース以外にも、オンライン会議や通話などができるトークスペースを用意。上部のスピーカーから背景音を流すことで、隣の会話が気にならないマスキングシステムを導入している。利用時はドリンクかフードの注文が必要で、座席料は1時間330円。延長時は20分ごとに110円が加算され、利用後に追加料金を支払う。
ギャラリースペースも設け、月替わりでフォトグラファーやアーティストの作品を展示する。「来店客が楽しめて、クリエーターは作品を宣伝できる空間になったら」と平野さん。
フードメニューは、バタートースト、ジャム2種トースト(以上308円)、タマゴトースト(352円)、サルサチリドッグ(473円)、キャロットラペが付いた「ホットサンド(ハム&チーズ・大豆ミートキーマカレー・めんたいポテト)」(各495円)など。パンは近隣のベーカリー「pain-au-fous(パン オ フゥ)」(東五反田3)から仕入れる。そのほか、ミネストローネ(275円)、「バニラアイスシュガートースト」(550円)、「クラシックショコラケーキ」「ベイクドチーズケーキ」(以上495円)、フルーツサンド(264円)なども。
ドリンクメニューは、「たぐち珈琲(コーヒー)豆店」(江戸川区)の豆を使うドリップコーヒー(S=396円、T=451円)、カフェラテ(S=451円、T=506円)、ソイラテ、オーツミルクラテ、キャラメルラテ、ヘーゼルナッツラテ、バニララテ(以上S=506円、T=561円)や、「ティーハウス マユール」(東五反田2)の茶葉を使うダージリン、ルイボスティー(以上S=440円、T=495円)、「100%オレンジジュース」(S=418円、T=473円)など(Sはショート、Tはトール)。テークアウト可。
コーヒー豆やオリジナルグッズのオンライン販売も行う。客単価は550円~700円。
「パンやコーヒー豆など、一部食材の仕入れ先は、五反田に店を構える専門店を中心に選んだ。メニュー開発は仕入れ先からのアドバイスや、ニーズを理解している前店スタッフの意見を取り入れ、みんなで試行錯誤した」と平野さん。
「今後も仕入れ先は五反田の店を中心に選び、提携していきたい。コロナ禍で落ち込んでしまった五反田を盛り上げるきっかけとなれたら」とも。「前店に引き続き、地元の方に愛される地域密着型のカフェを目指している。お客さんはもちろん、仕入れ先や作品展示を通してコラボレーションする方たちとも、Win-Winの関係性でいたい」とほほ笑む。
営業時間は7時30分~22時(土曜・日曜は8時30分~)。緊急事態宣言中は20時まで。新型コロナウイルス感染症の対策として、アルコール消毒液とアクリル板を設置し、店内は随時消毒する。換気を徹底するほか、スタッフは常時マスクを着用する。