東京都庭園美術館で「オールドノリタケ展」-陶磁器の歴史を学ぶ

向日葵文デミタスセット。東洋陶器、1924~1942年頃。守屋コレクション。

向日葵文デミタスセット。東洋陶器、1924~1942年頃。守屋コレクション。

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 東京都庭園美術館(港区白金台5、TEL 03-3443-0201)は4月17日から、「オールドノリタケと懐かしの洋食器」を開催する。

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 同展は、明治から昭和戦前期までの日本における洋食器文化の定着と発展の軌跡を展観。日本食器の変遷を文化史的な視点からとらえて収集してきた守屋知子さんのコレクションを中心に約200点を展示する。

 オールドノリタケは、明治から昭和前期にかけて主に輸出用として作られた高級陶磁器。一般に、西洋の伝統的なデザインに日本の花鳥画を組み合わせた具象的な「アール・ヌーボー様式」、抽象的な文様と鮮やかな色彩を特徴とする「アール・デコ様式」の2つのデザイン傾向に分類され、現在でもコレクターズアイテムとして珍重されている。

 同館広報担当の八巻さんは「オールドノリタケというと、金を使った豪華な工芸品の面ばかり強調されてしまうが、今回はなぜこのような形式で発展していったのかという歴史にフォーカスしている。他にも明治から昭和初期の洋食のレシピ本が何冊かあり、なかなか面白いので見てほしい。『昔、うちにもこんな食器があったわ』という感想が親子など世代間の会話につながり、また『モノから時代を見る』という体験に結びつけば」と話す。

 4月26日・5月24日の14時~15時30分は講演会を開催。4月22日、5月20日、6月10日の14時からは学芸員による展示解説「フロアレクチャー」、4月21日、5月12日の14時からは入館者を対象とした「ミュージアム・コンサート」も予定する。

 開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)で、会期中の休館日は4月23日、5月14日、5月26日、6月11日。入館料は、一般=1,000円、大学生(専修・各種専門学校生)=800円、小・中・高校生と65歳以上=500円。「ドレスコード割引」として、フルーツ模様の入った服装で来館した利用客は団体料金で入館することができる。割引の併用は不可。6月15日まで。

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