品川の小学校で食育イベント「スーパー給食」-洋菓子店のシェフが担当

「スーパー給食」は生徒に好評。なかには、おなかがいっぱいと言いながらもおかわりをする生徒も。

「スーパー給食」は生徒に好評。なかには、おなかがいっぱいと言いながらもおかわりをする生徒も。

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 超人シェフ倶楽部(渋谷区)は11月24日、品川区立浅間台小学校(品川区南品川6)で食育イベント「超人シェフのスーパー給食」を開催した。

「スーパー給食」を配膳する子ども達

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 同団体は2005年に任意団体として設立し、今年7月に社団法人化された。現在、若いシェフを中心に100人以上が在籍する。「食への関心を高める機会作り」「地元生産物への興味、知識を持たせること」などをテーマに実施された同イベントは今回で18回目。

 「地域の特性、学校の要望を踏まえたうえで毎回違うシェフを呼んでいる。今回、品川で『スーパー給食』を開催するのは初めて」と話すのはディレクターの星子勇司さん。

 今回の給食を担当したのは洋菓子店「アレグレス広尾」(渋谷区)の塩谷茂樹シェフ。給食規定の範囲で、生徒が残しがちな食材、地域の食材を取り入れたメニューを作成し、地域食材の品川カブを使った「チキンとカブのフリカッセ」「カボチャと大豆のラタトゥユ」「柿とインゲンのブラマンジェ」を用意した。

 塩谷シェフと会食を楽しんだのは、同小学校の4年生28人。スーパー給食を食べる前は「内容はよく分からないけど、いつもの給食よりおいしそう」話す子ども達。食後に感想を聞いてみると、「初めての食材ばかりだけど、どれもおいしかった。もう食べすぎておなかがいっぱい」など満面の笑みを浮かべた。

 「僕は小学校3年生の時にお菓子屋になろうと決めた。いろんなことに興味をもって、その中でこれだという夢をつかんでほしい。自分の力で明日をつかむのが人生」と塩谷シェフが夢の大切さを語る場面も。

 星子さんは「今回、子どもたちが苦手な豆などを使ったレシピだったが、おいしそうに完食してくれたことがうれしい。好き嫌いを減らす良いきっかけになってくれれば」と話す。

 次回の「スーパー給食」は、来年1月に足立区内と柏市内の小学校で開催予定。

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