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品川区、宮古市と福島県富岡町へ救援物資を搬送-タイからの支援物資も

救援物資を積み込む区の職員、災害対策職員待機寮で生活している職員約50人を動員した

救援物資を積み込む区の職員、災害対策職員待機寮で生活している職員約50人を動員した

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 品川区は4月6日、区役所第二庁舎駐車場から岩手県宮古市と福島県双葉郡富岡町に向けて救援物資を積んだトラックを出発させた。

支援物資を積んで出発したトラック

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 「目黒のさんま祭り」が縁となり災害時相互協定を結んでいる岩手県宮古市へは3回目の搬送。同じく協定を結んでいる福島県富岡町へは初となる。救援物資の積み込みは、当日7時より区の職員50人を動員して行われた。

 第1便は、富岡町が避難している郡山へ出発。マスクや飲料水などが3トントラックに積み込まれたほか、区民から寄付された義援金800万円と職員の義援金200万円の計1千万円を届ける。

 宮古市へは、カップ麺、米、成人用オムツやパッド、毛布などの食品や日用品が10トントラック2台、8トントラック1台、4トントラック1台に積み込まれ、区民の義援金700万円と職員の義援金100万円の計800万円と共に届ける。宮古市へは3月23日に2回目の搬送を行っており、その際200万円の義援金を送っている。

 義援金や救援物資は、区役所で受け付けたもののほか、タイ王国から受け入れた支援物資も。品川区にタイの大使館(現在は千代田区九段に臨時移転中)がある縁で申し出があった。支援物資は、チャーハンの缶詰8,940個、寝袋1,891個、国民が被災した際にタイ王国国王から被災者に渡すという緊急物資セット約300袋。

 「宮古市には救援物資を受け入れる拠点が3カ所あり、だいぶ受け入れの態勢が整っているようだ」と宮古市へ物資を届けた区の職員、飯曽根久典さん。現地では地元住民やボランティアが物資の仕分けを一日がかりで行い、避難所や自宅での避難者に届けられるという。

 防災まちづくり事業部の中山清学さんは「物資を届けてくださった皆さまの温かいご支援ありがとうございました。宮古市と富岡町へ搬送し、有効活用させていただきます」と話す。

 品川区では現在、支援物資と義援金の受け付けを引き続き行っている。支援物資の受け付けは8日まで。

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