洗足駅からほど近い厳島神社（品川区小山7）の弁天池で8月25日、生まれたばかりのカルガモの赤ちゃん10羽が近隣住民を喜ばせている。

元気に泳ぎ回るカルガモの10羽の赤ちゃん

　10羽のヒナは23日の夜にふ化したと見られ、翌24日には元気に泳ぎ回る姿が確認されたという。弁天池では毎年4月から5月にかけてカルガモが産卵、子育てをしており、今年は4月に7羽のヒナが生まれたばかり。7羽のヒナが巣立った後、同じ親ガモが再び8月に卵を産んだ。この時期のカルガモの繁殖はまれだという。

　生まれたばかりのヒナはカラスなどに狙われる可能性があるため、この日も近隣住民が朝4時30分ごろから様子を見に来ていた。

　同神社の世話人、石坂清一郎さんは「2、3年前にもこの時期に生まれたことはあったがその時は2～3羽だった。今回は10羽と多く、気温が高いせいかヒナもとても元気で喜ばしいが世話が大変」とうれしい悲鳴を上げる。「ヒナ誕生が口コミで広がると多くの人が見に来てくれるので逆に安全。カルガモのヒナのおかげで憩いの場となり、神社の神様も喜んでいるのでは」とも。